- 山中 昇
- 英検1級道場
- 千葉県
- 英語講師
対象:英語
比叡山延暦寺で年を越した、3年ぶりだ
延暦寺会館宿泊客はフルコースの精進料理を食べ、9時に年越しそばがふるまわれる
22:30から根本中堂で年越しの儀式がある
法話の後に読経があり、そのあとに鬼追いの儀式がある
大松明が焚かれた庭で赤・青・黄色の鬼が暴れまわるが、最後は仏教の法力で退治され、世の中が鎮まるのだ
着ぐるみを来て丸々と太った鬼たちと、武装した僧侶との戦いがほほえましくてとても楽しい
格の高いお坊さんに祈りのスタンプを押してもらうのだが、おでこに押してもらう人も多い
大根を煮たものや甘酒も無料でふるまわれる
23:45からは鐘つきだ
5人一組でいちにのさんでつくのが楽しい
すべて終わると、講堂などのお堂でさらに祈りが続く
翌朝は6時半からお勤めがあり、法話でしめくくる
世界遺産の根本中堂で聴くお経と法話は何とも言えないくらいにすがすがしい
■比叡山について
今回は横川(よかわ)エリアを訪れた
比叡山には東塔、西塔、横川という3つの地区があり、これで3か所すべて訪ねたことになる
比叡山には延暦寺という表札がかかったお寺は無い
比叡山にある堂塔伽藍を総称して延暦寺と言うそうだ
お経はメインが法華経だが、浄土真宗などの念仏の声明(しょうみょう)や般若心経も使われる
本尊は薬師如来で、薬師寺と同じだ
延暦寺は今で言うなら総合大学だ
卒業してから得意な学科を広めた坊さんがその後の仏教宗派の始祖だ
道元(曹洞宗)、栄西(臨済宗)、法然(浄土宗)、親鸞(浄土真宗)、日蓮(日蓮宗)
卒業生が単科大学をつくって広めたと考えればわかりやすい
鎌倉時代にえらいお坊さんが輩出したのは興味深い
最澄が延暦寺を開いてから400年後のことだ
私は、英語という外国語と外国文化をを勉強する中で日本と日本人を深く学ぶようになったが、おもしろいものだ