前回、愛情と怖れのどちらからコミュニケーションを発信しているか?という話をしましたが、今回は興味深い話をしてみましょう。
これは実際とあるアメリカの小学校で実験されたものです。
テストを5日間に渡って、毎日子供たちに受けてもらい、それぞれに、採点用紙を返却する時に、1.かならずほめる、2.出来なかったところを叱る、3.全く
無視するという3通りで実施しました。
興味深い事に、テストの2日目には1.のほめられた生徒と2.の叱られた生徒の成績は上がり、3.全く無視された生徒の成績は落ちました。
しかし、3日目以降はさらに大きな違いが出てきました。
それは、1.のほめられた生徒の成績はさらに伸びたのですが、2.の叱られた生徒の成績はいきなり急降下したのです。
そしてテスト5日目には、1のほめ続けられた生徒の成績がダントツで、2と3の生徒の成績は下降したままの結果になりました。
3.の無視するという方法については、予測できますが、2の叱られた生徒の成績が下降をたどったというのは、「悪いところを叱る→不安や怖れを抱かせる」ということを意味しています。
叱る・・ということについては次回もう少し詳しく話をしますが、この実験からも不安や怖れを抱かせるコミュニケーションは、その子供の能力を発揮させなくなるということが見えてくるでしょう。
このコラムの執筆専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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