928万円の家。
今日の新聞折り込み広告に入っていました。
施工面積は90.24㎡(27.29坪)
この施工面積って一体なに??
相変わらず紛らわしい表現です。
施工面積は工事をする面積とでもいうのでしょうか…
実際の室内の居住空間はこの場合では延床面積。
延床面積は84.87㎡(25.67坪)とあります。
約1.7坪施工面積より狭い!?
帖数にして約3.5帖も小さいのです。
つまり、面積表示は数値を大きく見せて「広い!」と思わせる。
よくありがちです。
この表現。
決して間違えではないのですが…
本当に928万円??
実は価格表示の下にこう記載されています。
■「住宅本体価格」には以下の項目は含まれません。■
地盤調査、屋外電気配線工事、屋外給排水工事、地盤補強工事、
屋外立水栓工事、仮説費用、門塀工事、雨水排水工事、下水道接続工事
家具・電化製品、土地購入関連費用、その他諸費用
これらの費用って、いくらぐらいかかるのでしょう??
家を建てる際に必要な項目だけ、ちょっと、計算してみたいと思います。
地盤調査 \50,000
屋外電気配線工事 \150,000
屋外給排水工事 \500,000
地盤補強工事、 \600,000
屋外立水栓工事 \ 50,000
仮説費用 \150,000
門塀工事 \500,000
雨水排水工事 \50,000
下水道接続工事 \ 80,000
合計で何と213万円。
ざっと、経験的見地で算出しましたが、結構かかります。
これらの項目は、建築する場所で大きく変わりますので、
これよりも安くなる場合もあれば高くなる場合もあります。
このほかに、
家具・電化製品、土地購入関連費用、その他諸費用、
となれば、またプラスの費用になります。
つまり、928万円でも1,141万円の家になります。
なかなか広告通りの価格では建てられないものですね。
これに、仕様、設備、耐震、断熱など、内容がどうなっていて
何が入って、何が入っていないか1つ1つ確認しなくてはなりません。
この確認作業は専門家でない限り、すごい大変な作業です。
住宅の価格はその表示内容が複雑。
結局のところ、高いのか安いかがわかりにくいのが現状ですね。
寺岡 孝
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このコラムの執筆専門家
- 寺岡 孝
- (東京都 / お金と住まいの専門家)
- アネシスプランニング株式会社 代表取締役
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