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「ほどほど」という幸せ

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 目に留まった事

  明けましておめでとうございます。本年も引き続きよろしくお願い致します。

 

  お正月というのは、一年のうちで一番ゆったり過ごせる時間という人も多いと思います。今回は、そんな中でたまたまインターネット上で見た記事に関するお話です。(精神科医で立教大学教授の香山リカさんがおっしゃっていたものです)

 

  それは、特に東京で働くビジネスマンには、「もっと頑張らないといけない」「もっと成長しなくては」と自分を追い詰めている人が多いけれど、地方の「5時半帰宅サラリーマン」の方が、それでほどほどの安定した生活が送れるなら幸せではないか、それも「成功」と考えて良しとすべきではないかという内容でした。

  日本人の「人生の成功モデル」には大きな収入を得ることしかなく、あまりに貧弱すぎるとのことでした。

 

  少し話は変わりますが、「262の法則」はご存じの方も多いと思います。会社や組織は“出来る2割”、“普通の6割”、“出来ない2割”でバランスがとれているという説です。この“出来ない2割”を排除しても、残った中から新たな“出来ない2割”が生まれてくると言う話も聞いたことがあると思いますが、一見無駄に見える“出来ない2割”にも、実は意味があるといわれています。

 

  例えば自然界であれば、アリでもハチでも、自分たちの巣が攻撃されたり、天候その他の自然現象などで、群れの多くが死んでしまうことがありますが、それでも巣を維持するための余力として存在するのではないかということです。言い方は悪いですが、サボっている者も一定比率で組織に存在していないと、何か緊急事態が起こった時に、組織を維持することができないということです。

 

  香山さんの記事によると、優秀な企業では、「部下の面倒見だけが良い上司」とか「やたら明るいだけが取り柄の社員」というような、数値的な業務成績だけで判断されていない人たちが必ず確保されているそうです。そういう会社の方が、メンタルヘルスや健康上の問題で休業する人が出ても、無事にまた会社に戻って仕事が出来ることが多いそうです。

 

  これは、業績や成果だけによらない多様な価値観のもとに、組織で一定の余裕が認められているということです。最近はこのような動きも増えてきましたが、実際には極端な成果主義で縛っていたり、自分の意志に反して無理して働かなければならないようなケースが、まだまだ多いようです。

 

  どうも日本的な価値観だと、余裕を持とうとすると、一生懸命やっていないとか頑張っていないとか、良くない見方をする傾向があるように思いますが、厳しい厳しいと言って余裕を認めず、ギリギリを要求し続けていると、何かのきっかけで組織全体がつぶれてしまうことになりかねません。

 

  東日本大震災や、タイでの洪水被害後の状況などを見ていても、設備も在庫も物流も、企業が目一杯の効率化を進めた結果、一カ所ダメになるとそれが全体に波及し、全部が機能できなくなるようなことが多かったように思います。やはり組織の健康維持のためには、一定の余裕や余力がなければダメだということだと思います。

 

  会社は社員を単なる成績だけで評価せずに多様な価値観を認め、社員も自分なりの価値観を見出し、自分なりに余裕、余力を生み出し、自分なりの組織貢献をする努力が必要ではないかと思います。

 

  何事においても、成長のためには「ほどほど」という考え方も大事なのではないでしょうか。


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