- 渡辺 博士
- ワタナベマネークリニック ファイナンシャルプランナー
- 神奈川県
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
そうです。リスク(risk)は危険ではありません。
危険はデンジャラス(dangerous)です。
私はこの話をするときに、いつも車の免許を取得したときの話しをします。
車を運転中に見通しのきかない交差点に差し掛かりました。ここで横から人が飛び出してなんかこない「だろう」から、早く通過してしまおうとアクセルを踏むのではなく、横から人が飛び出してくる「かもしれない」とブレーキを踏み徐行して通過することが大事であると言われました。
この場合、見通しのきかない交差点がリスクであって、人が飛び出さないだろうと思うことが危険であります。
そして飛び出してくるかもしれないと徐行する行為がリスクを小さくする行為です。
金融商品に置き換えると、投資がリスクであって金融商品で儲けようとして一気に多額のお金をつぎ込んだり、借金をしてまでやる行為が危険です。後先のことまで考えてませんね。そこで、リスクを小さくするために分散投資をしてみたり、長期投資をしてみたりする行為がリスクを回避する行為、つまり徐行にあたります。
現在の低金利の中では、投資は見通しのきかない交差点を通過するようなもので、避けて通れません。そのためにはリスクをいかに小さくできるかが大事であるかを認識して投資をすれば、誰もが車を安全に運転するように、投資も安心してできるようになるのです。