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山手線新駅 「蒸気機関車」と「海の上」

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2012年1月4日の読売新聞によれば、JR東日本が山手線の品川―田町駅間(東京都港区)で、約40年ぶりに新駅を建設することがわかり、2013年度に新駅を含む周辺の再開発工事の着工を目指すとのことでした。大規模なオフィス街や商業施設の建設も予定されているそうです。

新駅が予定されている場所は、両駅間の港区港南、芝浦付近で、品川駅の北側約1キロの地点だそうです。両駅間は2・2キロと現在は山手線の駅間で最も長く、新駅には並走する京浜東北線も停車する計画とのことです。

山手線の新駅は1971年に完成した西日暮里駅(荒川区)以来で、30駅目となり、再開発エリアは11年末、外資系企業の誘致を図る国の「国際戦略総合特区」に指定され、新駅は同エリアの利便性を高める要となるとのことです。

 

ところで、品川駅は、そう遠くない前までは、ほぼ「海の上」だったのをご存じでしょうか。

江戸時代、今の「品川駅―田町駅間」のJR線一帯には、一面の海が広がっていました。

先日、港南エリア(品川駅の海側のエリア)のタワーマンションの調査で港区役所に出向いたときに区役所の方に地盤やかつての海の位置の詳細などを聞いてみたところ、当時の海岸線は今の国道15号(第一京浜)あたりとのことでした。

明治時代になって間もなく(明治5年・1872年)、日本初の鉄道が、新橋―横浜(最初は品川―横浜とも言われています。)の間に開通したのは有名ですが、 この鉄道が敷かれた場所は、今の線路と同じ場所ですので、第一京浜の位置が海岸線だったとしますと、今のJR線は第一京浜より、海側に位置していることから、昔の線路は、海の上を走っていたことになります。

古地図を見てみても、ハッキリと海の上にレールが2本敷かれているのが確認できます。

では、なぜ、陸ではなく、海の上に鉄道を敷いたのでしょうか?

当時はもちろん「電車」ではなく、「蒸気機関車」であったため、煙害等の問題もあり周辺の住民などから陸地に鉄道を敷くことに「反対の声」が上がっていて、この「反対の声」に応じ、海の上に鉄道を敷いたのだそうです。

当時の品川駅の写真を見てみますと、ホームの横は、すぐ海で、まるで「湘南海岸の海岸線の写真」のような、信じられない景色に驚かされます。

実は東京に古くからある駅は、大体が、最初に鉄道が通った場所なのだそうです。

蒸気機関車は前述のような理由や上り坂が苦手というような理由から、平坦で、人が住んでいないようなところに線路を作ったと言われています。

当時、人々は標高の高いところに暮らし、鉄道は低いところを通っていたようです。

このことは、湾岸部以外の内陸部でも言えることですので、現在において、そのエリアの地盤や、危険度などを知る上での参考になります。今後、不動産の購入をご検討の際などの参考にするのもよいかと思います。

 

(写真は港南エリアの遊歩道から海(運河)を撮ったのですが、海(水)面が、すぐそこに迫り来るようでした。)

 

臨海再開発エリアは、ほとんどが、かつて海だったところを埋め立てて、人工的に宅地造成がなされたところで、豊洲・芝浦などに代表されるように少し前までは工場・倉庫エリアだったところがほとんどです。それが、2003年頃からの再開発で最新のオフィス・ショップ・レストランなどが入居するビルや、タワーマンションなどが建ち並ぶ街に変貌を遂げました。

しかし、もともとは、海 → 埋め立て → 工業・倉庫エリアであったために、住宅地としての歴史は浅く、場所によっては低層な建物がほとんど無いなかに、超高層マンションだけが林立する光景に出会い、「住宅地」という視点から、初めて街を見に行くと、いままで見たことがない景色に、何か不思議な感じがしてしまうこともあります。 

(不動産コンサルタント  後藤 一仁)

 

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