大学3年生へ(2) 本当の企業研究出来てますか? - 学生の就職と転職 - 専門家プロファイル

清水 健太郎
ライフクリエイション 代表
埼玉県
キャリアカウンセラー

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閲覧数順 2024年04月23日更新

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大学3年生へ(2) 本当の企業研究出来てますか?

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大学3年生

先日、ある有名大学の3年生が集まる就活ゼミを見学させていただく機会がありました。その日のテーマは「企業研究」。有名大学の学生らしくパワーポイントを使って自分の興味ある企業について発表を行っていました。すかさず先生から鋭い突込みが入ります。一生懸命応えようとする学生たち。その場面にさすが!と思うところもありましたが私は違和感を持たずにはいられなかったのです。


それはさながら企業の品評会のようでした。この時話されていた内容は以下の通り。「この企業は収益が上がっているか」「この企業の先行きは安心か」「この企業は働きやすい会社か」「この企業の給料はどうか」「この企業の福利厚生はどうか」。確かに自分が働きたい企業を選ぶ際に大切なことかもしれません。しかし、この企業研究の方法には決定的に欠けている部分があるのです。皆さん、それが何かわかりますか?


それは「企業視点(採用視点)」なのです。企業に入社するには企業と応募者の双方が「いいね!」と思うことが必要です。応募者が企業のことを「この会社は儲かっているから将来が安心。だから入りたい。」とか「同業者他に比べて給料も高いし、福利厚生もいいから一生この会社でいい」と思ったところで企業から「あなたとは働きたくない」と言われれば入社することは出来ませんよね。


そこで就職活動をしている皆さんには「企業視点=採用担当者が思わず内定!といいたくなる視点」を忘れずに企業研究をしていただきたいと思うのです。では、採用担当者が思わず「内定!」といいたくなる視点とはどのようなものなのでしょうか?


多くの会社では採用担当者といえども、最終的に内定かどうか決定する権利を社内で持っている場合はほとんどありません。担当者として学生と面接をし、次の選考に進んでもらうかどうか検討し上司や幹部、社長に報告をするのです。つまり、何でこの学生を次の選考に進んでもらうと決めたのか理由をもっていなければ上司や幹部に説得力のある報告は出来ません。


また、多くの企業で最終面接という機会があり、その面接には必ずと言っていいほど幹部や社長が出て来きます。最終的に入社してくる社員が本当に担当者の報告どおり自社にふさわしいかどうか確かめるために行います。


ですから皆さんは、少なくとも採用担当者に「この学生は次の選考に進んでも大丈夫」とか「この学生なら社長も内定に納得してくださる」と思わせるようにしなければならないのです。にも関わらず、企業研究が「この会社は儲かっているから」「給料や福利厚生が充実しているから」「新人研修で育ててくれそう」といった自分視点ばかりで、はたして最小担当者を「納得」させることが出来るでしょうか?


2/3のセミナーではどのような視点で企業研究をすれば説得力のある志望動機が考えられるかを学びます。就活サイトや企業HPのどの部分に注目すれば自分らしい、他人に真似の出来ない志望動機が考えられるか持ち帰っていただきます。皆さんも是非、本当の意味で就職活動に役立つ企業研究をしてライバルに差をつけてください。

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