「決まった業者があります」という返答に対して - 販促・プロモーション全般 - 専門家プロファイル

別所 諒
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閲覧数順 2024年04月19日更新

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「決まった業者があります」という返答に対して

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「うちには決まった業者がありますから・・・。」

 

何かの交流会で名刺交換をすると、時々言われることがある。

「広告作成業」と書いてあるので、仕事を欲しがっていると思われるのか、

別に営業しているわけではないので、「大丈夫ですよ。お気遣いなく」と話す。

 

せっかくのご縁なのでと、

当たり障りのないようにお気遣いいただけることには感謝しなければならない。

 

しかしながら、こちらは相手の気遣いとは、違う感情を持っている。

 

というのは、多くの場合、「決まった業者ある」というのは、

その人が仕事を発注しているわけではなく、「他所の部署が決まった業者に発注しているらしい」

ということでしかない。

 

仕事の決済に関係がないので、こちらも「どうですか?」なんて野暮な話はしない。

 

ので、「広告」という媒介を必要としない人脈として見ていただければいい。

話してみると、「実は本を書きたい」とお考えであったり、

スタッフとのコミュニケーションにお困りだったりする。

 

実は、私は出版のプロデュースもやっているし、

スタッフのやる気を高める相互支援の研修にも実績がある。

 

もっと言えば、広告作成業であるが、契約によっては定価の半額で発注を受けて、

成果に応じて報酬をいただくサービスも提供している。

 

しかし、「決まったところがある」と言われた後に、

「実は・・・」とやると営業をしていることになってしまうので、

方法論を提供できたとしても、

「大変ですね。」「きっと上手くいきますよ。」なんて話しかしない。

 

「何とお前は性格が悪いんだ!」

と思われてしまえば、言い訳はできない。

 

が、無理やりに言い訳をさせてもらうと、

「決まったところがある」という人は、現状維持の人なので、

どんな提案をしても、「でも・・・」「しかし・・・」を連発する傾向があり、

時間のムダになることが多いからである。

 

実際のところ、決まった業者が有効な場合は少ない。

 

「担当者の手間が省ける」と言うことだけだろう。

 

 

他にも業者を変えない理由は、

 

経営者の人脈を利用している

抜群の提案力があり、世界中にこの会社以上の会社は存在しない

 

ということになろうが、

前者にはメリットがなく、後者は現実的ではない。

 

会社が利益が出て仕方がないというならまだしも、

業績が厳しいなら、新しい知恵が必要なときに来ているということだ。

 

しかし、こんな話は表面化しない。

 

 

都合の悪い人が出てくるからだ。

 

発注担当者は手間が増える。

業者は価格競争や企画コンペで仕事を失う可能性がある。

 

ということで、

昔からの付き合いがあるので、よく知っているということだけを武器にして

これまで通りの付き合いをする。

 

新たな知恵が必要なタイミングに来ていても、「よく知っている」が

盾になるのだ。

 

業者の側からすれば、このタイプのお客さんは最高だ。

 

「知っている」のは、その会社のことであり、

業界のことや他業界の成功例や最新のマーケティングではないのに、

「知っている」ことで、強力なライバルになる可能性のある会社を排除して

くれるのだからありがたい。

 

その気持ちに応えてがんばろうと思うなら、その会社はいい会社だが、

たいての場合は、慣れによる案パイだと判断されている。

 

ので、サービスは従来どおりで、価格も従来どおり。

はっきり言って、普通のサービスを高い価格で提供していることになる。

 

同じ営業マンは、新規開拓に奔走して、

何の仕事もしたことのない会社に、一生懸命に安い見積もりを出し、

提案を考えていることを

「決まった業者がある」と言っている会社は知らない。

 

ところが、世に中には

大変に優秀な会社や担当者がいて、

広告会社や印刷会社の内情を読んでいることがある。

 

定期的にやっていた仕事でも、定期的に企画コンペを行う。

 

最終的に、「知っている」ことが有利になるとしても、

他の何を「知っているのか」、

どんな新しい情報を「知ろうとしている」のかを

定期的に確認することは、会社を成長させるために外部の知恵を有効に活用する方法だ。

 

ということで、鋭い担当者をあっと言わせるために、

学ぶことが欠かせない。

 

「決まった業者」の「知っていること」を確認する必要があるかもしれない。

 

 

ちなみに、当社がどんな風に有効なのかを「知って」いただくために、

15分で「売上アップの方法論を提示する」というコンサルティングを行っています。

 

ご興味があれば

http://www.vision-c.biz/15.html

 

 

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