- 佐野 由美子
- 有限会社カメリアエンタープライズ 代表取締役
- ビジネススキル講師、マナー講師
年頭には、是非、創業者を囲む機会を作っていただきたいものです。
今の時代、一つ企業の屋根の下で働く人間同士、中途採用、派遣社員などの短期勤続者、また外部からのヘッドハンティング組も少なくありません。 世代交代も盛んで、いわば多国籍軍化が加速している現状です。
いくらポテンシャルが高い人間が集まっても、社員それぞれのベクトルの方向が調和していない企業は、本来守ってきたその会社の「らしさ」や「個性」 が、当然のことながら 時間と共に薄れていっています。
創業当時に掲げた 本業の意義 ( 本質 ) さえ、ブレて迷走している企業や店舗も多く見かけます。 ( 実際、この基本的なブランド構築や、蓄積してきたノウハウの共有化にご苦労されている方が非常に多い )
新年を迎えるいい機会です。 是非原点に帰って、創業者 ( あるいは後継社長 ) に話をしてもらいましょう。
もしかしたら、初めて創業者の顔を見る人間もいるかもしれません。
会社を興した方というのは、その会社の 「歴史」 と 「のれん」 そのものです。
語る言葉には、生きた情報量が圧倒的に多い。
「経営理念」というものは、ただ存在すればいいというものではありません。
創業者の口から直接 お客様への思いを伝えることによって、自社ならではの 「こだわり」 「存在意義」 が何であるのかを理解できる、再認識ができるはずです。
それを通して従業員は、おのずと経営理念に寄り添った仕事ぶりを見せる。 またひとつになる。
私の周囲にも、新年交賀会の席に、従業員だけでなく、取引先や関連会社の方たちまでも招待して、創業者の話を聞き 語り合っている会社がいくつかあります。
永続していくブランドいうものは、そういう姿勢を大切にしているところばかりです。
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