- 中川 淳一郎
- 株式会社中川総合事務所 代表取締役
- 京都府
- 経営コンサルタント
対象:コーチング
私は、「後継者を育成する近道は創業者が新たな夢にチャレンジすること」と捉えた。
創業者のエネルギーは絶大で衰えることをしらない。
それゆえに、跡継ぎを育成することに悩む。
クルマ買取で売上1400億、従業員2000名の規模に育て上げたガリバーインターナショナルの羽鳥会長は、自らが壮大な夢に挑むことで世代交代を行っている。
創業からのこと
http://www.business-plus.net/special/1001/104701.shtml
15000キロチャレンジの実情
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110628/221161/?rt=nocnt
羽鳥会長の挑戦
http://glv.jp/g01026/blog/information/12757/
創業者の羽鳥会長には3人の息子が居る。
2005年に会長に退き、長男と次男の二人を共同代表として社長とし、自らはアメリカ横断マラソンにチャレンジした。
今年新たに、ユーラシア大陸15000キロをマラソンで横断することにチャレンジ、毎日43キロを走っている。
70歳の会長、
49歳の創業から共に苦労して来た取締役、
27歳の三男と共に。
会長がマラソンに挑戦している理由を、様々な資料等を基に私なりに類推した。
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(注;本人の語り風にしていますが、この内容は私が羽鳥会長の気持ちを類推して書いたもので、本人が語っているものではありません。)
自分には70歳になっても有り余るエネルギーがある。
そのエネルギーを、今までのように事業に振り向ければまだまだやりたいことが実現出来る。
しかし、自分がやってしまっては後継者が育たないだろうな。
自分が会社に居ると全員が顔色を窺い判断を待つ。
自分も若い者がやっていることを見ると歯がゆくて仕方ないのでつい口を出してしまう。
自分が発言すると全てがその通りに動いてしまう。
後継者を育てるには失敗する経験を積ませることだ、自分も失敗を糧にして成長して来た。
きっと、自分が会社に居なければいいのだろう。
会社に居なければ余計な口出しはしなくて済む。
心配だが自分の目が黒いうちはなんとかカバーが出来るだろう。
しかし、自分にはまだまだ有り余るエネルギーがある、どうしよう・・・
壮大な夢にチャレンジする姿を見せることが後継者や社員に勇気を与えることが出来る。
それは、自分の有り余っているエネルギーを納めるに相応しい。
そうだ、マラソンで高齢者がやったことのないことにチャレンジしよう。
それは、きっと社会にも勇気を与えることになるに違いない。
後継者を決め、アメリカ横断マラソンにチャレンジした。
あれから5年経った。
それなりに息子達も育ってきた。
しかし、会社を取り巻く環境は厳しさを増している。
ガリバーインターナショナルを社名通り、世界に羽ばたかせるには後継者のもう一段の成長が必要だ。
自分達だけで考え未来に進む環境を作ろう。
前回よりもっと長期に会社を離れた方がいいだろう。
そうだ、マラソンでもっと大きなチャレンジをしよう。
世界に挑戦することにより、ガリバーの名を広めることもできる。
我々が世界に挑戦する姿を社員に見せることにより、社員が世界を意識するようになるだろう。
甘えを払拭する環境にしよう。
創業時から苦労を共にし、事業を一から十まで知り尽くしている番頭を連れて行こう。
あきらめない精神力を植え付けよう。
三男はこれからも兄二人を支える存在であって欲しい、三男には夢にあきらめずチャレンジする
精神力を持たせよう。それはきっと将来会社のピンチに役立つはずだ。
私がユーラシアマラソンにチャレンジする姿は、必ずやガリバーの未来に繋がる。
(注;本人の語り風にしていますが、この内容は私が羽鳥会長の気持ちを類推して書いたもので、本人が語っているものではありません。)
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羽鳥会長のような壮大なことは並では出来ないだろう。
しかし、夢は誰でも考えられる。
あとはチャレンジする勇気を持つだけ。
◎トライ&エラーをするチャンスを作ること
◎自分のエネルギーを現在の仕事以外に向けること
◎それが、会社の発展を後押しすること
創業者に「引退」の文字は要らない。
「夢」をもち「チャレンジ」することは何歳になっても出来る。
創業者には「新たな夢」にチャレンジしてもらいたいと願う。
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