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日経記事;"スズキ低燃費エンジン増産リッター30キロ主流に"考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

12月21日付の日経新聞に、『スズキ、低燃費エンジン増産 「リッター30キロ」主流に 軽向け、年産能力最大4倍に』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『スズキは軽自動車向けの低燃費ガソリンエンジンを増産する。静岡県湖西市の工場に生産ラインを新設、来春にも年産能力を最大で現在の4倍の約40万基に引き上げる。

このエンジンを積んだ同社の軽「アルトエコ」は1リットル当たり30.2キロメートルとガソリン量産車で最高の燃費性能を達成している。

搭載車種を順次拡大し、軽の販売台数の3分の2を低燃費型とする。ハイブリッド車などを含め燃費を巡る各社の競争が一段と激しくなる。

ダイハツ工業も燃費が1リットル当たり30キロメートルの「ミライース」を今年9月に発売。同車種向けのエンジンを軽の7割前後に搭載する計画だ。

軽首位のダイハツと2位のスズキが競うことで、軽では「リッター30キロ」が今後の主戦場となりそうだ。基幹部品の量産で車両価格が下がれば、新車販売に占める軽の比率が現在の4割弱からさらに高まる可能性がある。

スズキは四輪車向けエンジンを相良工場(静岡県牧之原市)で集中生産している。軽向けの年産能力は約60万基で、このうち今回の増産対象となる低燃費エンジンは約10万基。これに加え、軽の組み立て拠点の湖西工場に最大30万基分のラインを設置する。投資額は60億円程度とみられる。

低燃費エンジンは既に今年1月に全面改良した「MRワゴン」に搭載。12月発売の「アルトエコ」では車体軽量化などと合わせ1リットル当たり30.2キロメートルを実現した。

今後3年間で軽の全車種に低燃費エンジンを採用する計画だ。車種ごとに燃費性能は異なるが、設計見直しなどで「リッター30キロ」に近づけていく。

ダイハツは「ミライース」向け低燃費エンジンを11月から「ムーヴ」「タント」にも搭載。福岡県久留米市の子会社工場に加え、滋賀工場(滋賀県竜王町)でも同エンジンの生産を始めた。主力3車種への採用で、軽に占める低燃費エンジンの搭載比率は7割程度に高まる見通しだ。

国内の新車市場では、トヨタ自動車が今月下旬に燃費性能が1リットル当たり40キロメートルの小型ハイブリッド車「アクア」を発売するなど低燃費競争が加速している。

来年以降、各社は家庭電源で充電できるプラグインハイブリッド車も相次ぎ投入する。スズキやダイハツは軽の車両価格の安さなどを同時に訴え、もう一段の市場拡大を狙う。』


国内自動業界は、トヨタのハイブリッド車(HV)がけん引する形で、低燃費競争が本格化しています。現在のHVの代表格であるプリウスは、1リットル当たり約30キロメートル弱の燃費を実現しています。

トヨタが来年発売するプラグインハイブリッド車(PHV)の燃費は、現在のプリウスのほぼ倍になる、1リットル当たり約60キロメートルを実現しようとしています。

ガソリンエンジン車との競合は当然激しくなります。

軽自動車は、価格の安さと低燃費を売りにして販売を伸ばして来ました。しかし、燃費の面では、HVが優位に立っています。

顧客は燃費を購入時の判断材料の一つとして考えますので、HVやPHVの優位性が強まりつつあります。軽自動車企業は、軽にHVやPHV対応車を持っていません。現在のガソリンエンジンの改良に力を入れて、更なる低燃費実現を迫られていました。

ここにきて、軽の2大メーカーであるダイハツとスズキは、1リットル当たり約30キロメートルの低燃費車をあいついで発売し、量産体制を確立しつつあります。

ガソリンエンジン車メーカーが、1リットル当たり約30キロメートルの低燃費車を量産・拡大する意義は大きいものがあります。

一つは、国内の石油消費量が減少し、石油依存度の下げに貢献するからです。二つ目は、石油消費量の減少によるCO2排出量削減効果です。

また、国内企業の低燃費車開発競争は、低燃費エンジンの技術開発と量産効果で、ガソリンエンジン車の競争力を高めて、「安くて燃費の良い車」として世界市場で拡販出来ます。

CO2排出量削減に貢献しながら、世界市場で販売台数を伸ばせますので、国内企業同士の低燃費競走は、多くのメリットを国内産業に与えます。

PHVのような低燃費は難しいとしても、ダイハツやスズキには更なる燃費向上を目指して新型エンジンの改良に取り組むことを期待します。

低燃費ガソリンエンジン車で、世界市場を席巻する意気込みで、開発競争にしのぎを削ることが重要ですしそう考えているはずです。

このような開発競争は、無益・無駄ではありません。世界の環境対応に貢献しがら、国内企業の強みを増して売上・収益増に結びつくからです。

両社の動きにたくましさを感じています。
今後の更なる積極的な動きに期待します。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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