日経記事;海底送電線台湾で敷設JPS/住商320億円受注に関する考察 - 各種の新規事業・事業拡大 - 専門家プロファイル

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表
神奈川県
経営コンサルタント
専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

日経記事;海底送電線台湾で敷設JPS/住商320億円受注に関する考察

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 新規事業・事業拡大
  3. 各種の新規事業・事業拡大
情報・知識 ビジネス雑感

皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

12月20日付の日経新聞に、『海底送電線、台湾で敷設 JPSと住商が320億円で受注』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『高圧送電線国内最大手のジェイ・パワーシステムズ(JPS)と住友商事は、台湾本島と離島をつなぐ全長350キロメートルの海底送電線を受注した。

離島の風力発電設備から台湾本島に電力を送るための海底ケーブルで、契約額は320億円。海底送電線技術は洋上風力発電や離島発電の普及の鍵を握る。

両社は今回の受注をてこに、アジア各地で見込まれる継続案件の獲得を狙う。

受注したのは台湾本島と、本島の西方約60キロメートルに位置する澎湖諸島を結ぶ直径15センチメートルの海底電力ケーブル6本。日本企業が受注した送電線の海外案件で過去最大となる。

洋上と同様に強い風を取り込める澎湖諸島に風力発電所を建設し、将来は台湾本島へ送電する計画の一環だ。

JPSがケーブルを国内で製造し、住商が水深150メートルの海底での敷設や土木工事を請け負う。2013~16年度に台湾電力に納入する。韓国LSケーブルなどとの国際入札に競り勝った。

台湾南西部沿岸は船の往来が多く、堅固で安定した送電線の敷設が必要。温度監視や事故検出に優れる光ファイバー複合型のケーブルを得意とする日本勢が技術的優位を発揮した。

JPSは住友電気工業と日立電線の共同出資会社で10年度の売上高は705億円と国内トップ。海底電力ケーブルは売上高の1割に満たないが、洋上風力発電などの送電線需要で事業拡大の余地は大きい。求められる技術水準も高く、世界的にも競合は少ない。

再生可能エネルギー普及に本腰を入れ始めた国内でも洋上風力発電の事業化を探る動きが本格化。中国や韓国、東南アジアでも大型計画が相次いでいる。

中でも中国市場が、先行する欧州市場とともに市場拡大のけん引役になるとみられている。』


自然再生エネルギーは、国内では現在太陽光発電が中心になっています。その他のエネルギー源としては、風力、波力・潮力、流水・潮汐、地熱、バイオマスなどがあります。

太陽光以外で今後有望視されているものの一つが、風力です。風力発電は、風を羽に受け原動機で発電するものです。年間を通じて安定的に吹く風のある地域で有効なものです。

風が安定して吹く地域であれば、比較的安価に建設・維持運営が可能になるメリットがあります。
但し、低周波などの問題で近隣住民の生活や健康に影響をあたれる場合があり、建設には生活環境や生態系に配慮が必要となります。また、自然保護区への設置が制限される場合もああります。

日本のように国土が狭く山林面積が多い国土では、陸上風力発電の普及には限界があります。

片一方、日本は周りを海に取り囲まれており、洋上風力発電の設置は可能になります。日経記事によると、洋上風力発電の成長余地は大きいとのこと。

デンマークの調査会社MAKEコンサルティングによると、世界市場は2015年に11年予測の約3倍と成長する見込みとのこと。

現在、洋上風力発電は、デンマーク、英国、米国などで稼働中、若しくは、今後積極的に設置される予測が出ています。

洋上風力発電は、発電装置自体の信頼性や耐久性が重要だけでなく、風車で発電した電力を集めて、陸上の送電網につなげる海底送電線の性能、信頼性、耐久性もカギを握ります。
当然のごとく、コストも大事な要素となります。

海底は陸上と異なり、船の往来があるため、腐食にも耐える堅牢な送電線網が求められます。今回、JPSと住商は、この堅牢さや高信頼性などが決め手の一つなって、台湾から受注できました。

送電線は、ライフラインの一つになります。国内企業の海底送電線に対する信頼性が高いことを証明しました。

また、洋上風力発電では、発電装置自体に高度な堅牢性や高い腐食耐性も求められます。

国内企業は、連携して海底送電線と洋上風力発電装置のセットで、洋上風力発電のインフラ事業を強力にトータルで展開できるようにすることが重要です。

洋上風力発電と海底送電線を一括して受注して、維持運営まで行える体制を作れれば、国内企業が洋上風力発電・海底送電線のインフラ事業を海外展開できます。

解決すべき技術課題はまだ色々あるようです。これらの課題に積極的に挑戦して、国内だけでなく海外にも数多くの洋上風力発電・海底送電線システムを設置して、電力不足解消と国内経済の活性化を同時に達成するように持っていくことが重要です。

洋上風力発電・海底送電線事業は、自動車産業と同じように関連産業のすそ野も広く、多くの国内企業が活躍できる余地があります。

今後の成長が楽しみです。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(神奈川県 / 経営コンサルタント)
グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表

起業・企業存続の為の経営戦略立案・実行と、ビジネススキル向上

起業及び、事業拡大や経営合理化を目指す企業に対して経営コンサルを行います。大手メーカーで得た経験を活かし、補助金活用、アライアンスやM&A、市場分析に基づいた事業戦略策定・実行や事業再生を支援します。OJT研修でのビジネススキル向上を支援します。

カテゴリ 「情報・知識」のコラム

このコラムに類似したコラム