その答え・・・
Aさんの会社は、上位企業としてブランド力が既に付いていますので、社長に万が一のこと
があっても、信用力が低下、そしてそれに伴って売上が下がることは考えにくいとすれば、
必ずしも、Aさんへの大型保障は必要ではなくなります。
むしろ、成熟している企業なら、事業保障だけでなく、従業員のための「福利厚生」の保険も
合わせて検討すべきでしょう。
これに対して、Bさんは、自分の腕一本で、ここまで成長してきたとすれば、まさしく、
「大型保障」を最優先して検討すべきです。
そして、Cさん。「守る」より「攻める」ですよね。保険制度自体が「守る」という概念
ですから、「事業保障」は時期尚早かも知れません。
「事業保障=大型死亡保障」というより、
万が一、仕事に従事できなくなった際、「利益が保障される」ものの方が合っていますね。
これなら、固定費の補填にも充当できるし、銀行からの評価も下げずに済むわけですから。
このように、自社に適している保険設計は、オーダーメイドでないといけません。
経営者をとりまく背景・状況が、全く異なるのに、「社長は経営者なのですから、
大型保障の1億円は確保すべきです。」というセールストークに多くの方が安易に便乗して
しまっている現状を反面教師として、賢く、適正な判断をしていきたいものですね。