よく耳にしますが、その根拠、つまり、1億円が入ってきたおかげで、これまでと
同様の事業が継続できるというものであれば、その提案はひとまず正解です。
しかし、1億円では復旧できない、もしくは、保険金が入ってこなくても、事業存続には
支障が無いというものなら、その提案は、必ずしも適切ではないということになります。
何となく安心というものでなく、必要性の根拠を確認すべきでしょう。
社長さんへの保障と一口にいっても、背景は、全く異なりますから、
「社長だから、とりあえず1億円の保障を」というのは、大雑把過ぎて、説得力に欠けた
表現に思えてしまいます。
検証のために、一例を挙げます。
ここに3人の社長さん(A・B・C全て40歳として)が居ます。
・Aさんは、創業30年、役員20名、従業員500名の上場企業社長(2代目)
・Bさんは、創業15年、役員5名、従業員50名の中小企業社長(創業者)
・Cさんは、創業 2年、役員3名、従業員5名のベンチャー企業社長
果たして、3人とも社長さんだから、全て「大型保障」が必要なのでしょうか?
(後編へ続く)