緊急投稿 中学入試 入試直前期の過ごし方 「親は……」 その1 - 中学校受験対策 - 専門家プロファイル

岡松教育進学研究所 代表
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家庭教師

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対象:子供の教育・受験

藤原 文
(行政書士)

閲覧数順 2016年12月07日更新

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緊急投稿 中学入試 入試直前期の過ごし方 「親は……」 その1

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中学入試における直前期の過ごし方について、私の考えをお話ししたいと思います(このコラムをご覧になっているのは保護者の方だと思いますので、「過ごさせ方」になりますかね)。

直前期の過ごし方といっても、冬休み中は塾の指導があると思いますから、それぞれお通いの塾のスケジュールにあわせていけばよいと思いますし、実質、それ以外の選択肢はないと思います。

ですから、考えておかなくてはならないのは、その後、3学期に入ってからということになります。

関西地区だと数日、関東地区だと20日ほど、中部地区だと数日からひと月ほどになるでしょうか(もちろん、これらの地区でもさらに長期にわたる場合もあるでしょうが)。

 

結論から言えば、受験生本人が「心やすらかに、入試日を迎えること」を第一に考えるべきだと思います。

よく、「直前には『未見』の問題は解くな」などと言われますが、これも要は、「新しい問題(集)に手をつけて、解けない問題を発見して動揺する」より、「今までに解いた問題を見直し、あーこうだったなぁ、こういうときはこうするんだったよなぁと確認し、よし解ける解けると心を落ち着けなさい」という意味だと思ってよいでしょう。

具体的には、すでに解いた過去問の見直しをするのが一般的だと思います。

 

とはいうものの、受験校頻出の分野で、かつ、弱点のまま残っている、などという分野があるなら、その克服に最後の時間を充てる場合もあるでしょう。

だたし、この場合には、注意が必要です。

まず、本当に補強するべきなのかどうかの見極めが必要です。

あとで述べますように、特定教科の特定分野に「特化する」のには危険が伴います。

その分野を捨てても、他教科やその教科の他分野で、つまり、4教科総合で合格点に充分達する力があるのなら、「特化すべきではない」と思います。

保護者の方の中には、「1教科ごと、すべての教科でそれぞれ合格点に到達させよう」と考える方もいらっしゃいます(お気持ちはわかります)が、1教科ごとの「足切り」がないのなら、4教科トータルで合格点に達していれば合格を勝ち取れます。

得意教科で20点の余裕があり、他の2教科は合格点程度取れるのであれば、苦手教科は合格点より20点低くても合格できます。余裕を見て、4教科で、もう5点ずつ得点力をあげれば充分でしょう。

ですから、まずは、本当にその教科のその分野に「特化すべきかどうか」をしっかりと見極めましょう

それでも、「特化する必要がある」と判断した場合は、次のことに注意をしてください。

必要なのは、ある特定の教科の特定の分野にだけ集中することの危険性の認識です。

他教科はもちろん、同一教科でも思考が全く異なる分野もあります(理科や社会の分野の違いは、大学入試では科目の違いになっていくほどです)。それらの問題に全く触れることなく何日かを過ごすのは、感覚が鈍る、できあがっていたはずの思考回路がショートする可能性があります。弱点を補強したい分野に多く時間を配分するのは仕方がないにしろ、「それ『のみ』に特化する」ことは他に与える影響が大きすぎると思います。他教科、その教科の他分野も「目を通す」くらいのことはさせたいものです。

また、子ども自身が「わからない」問題に接することになる可能性についても「手当」が必要です。

最初にお話ししましたように、この時期は本来は「心やすらかに、入試日を迎えること」が理想です。しかし、弱点の克服に充てれば「ゲッ、わからん」に直面する可能性が高くなります。そうした場合、その日のうちに解決できるよう、「すぐに駆け込める塾」「すぐに呼び出せる家庭教師」などを確保しておく必要があります。あるいは、本人や家族が理解できるレベルの参考書、テキスト、問題集のみをを使って行うということてもよいでしょう。解決できないワ、動揺するワでは、ある教科の得点力アップのための「特化」が全体的な得点力をダウンさせることにもなりかねません。

「特化」する、させる場合には、少なくともこれらの点を踏まえて行ってください。

 

 

さて、では一般的なケース、各教科の過去問の「解き直し」に話を戻します。と書いておいて「ところで」もないのですが、「ところで」です。

ところで、この見直しですが、「国語は、一度解いた問題を解き直しても、意味がないですよねぇ」と言われることがあります。他のコラムでも「どうして国語だけ(「良くも悪くも」ではなくて「悪くも悪くも」?)特別扱いされてしまうのか」という視点でお話を書いていますが、これも同じです。

「どーして、国語だけ意味がないと思われるんですか?」

このようにおっしゃる方にこう尋ねてみると、「だって、答えを覚えていますもんねぇ」とおっしゃるケースがほとんどです。

でも、算数だって「問1の答えは『3時間5分』だと覚えておいて、ただそれを書いた」なら無意味ですよね。そうではなく、「問題文を読んで、解答を出すまでの方針を確認し、立式を確認し、計算過程を確認し、答えを確認する」という作業をしてこそと解き直す意味があるわけです。

国語も同じです。「問1の答えは『イ』だと覚えておいて、ただそれを書いた」なら無意味ですし、「問いを読んで、本文(課題文)のどこに戻るか、戻るためにはどのような手順や思考が必要なのかを確認し、本文の該当箇所と各選択肢とを照合し、だから『イ』だ」という作業をすれば、有意義な解き直しだったと言えるわけです。

ですから、「解き直すことに意味がない」のではなく、「意味のある解き直し方と意味のない解き直し方がある」わけです(「国語の復習の仕方」については、誤解が多いので、「直前期」限定ではなく「一般論」としてまたいずれタイトルを興して始めたいと思います)。

 

 

さて、ここまでは、「入試直前期の過ごし方(過ごさせ方)」について、「何をどのように使って勉強するか」についてお話ししてきましたが、次の「その2」では「具体的な日々の過ごし方(過ごさせ方)について」お話ししたいと思います。できるだけ速やかに投稿します。今暫くお待ちくさい。

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(愛知県 / 家庭教師)
岡松教育進学研究所 代表

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公立学校教諭、大手予備校講師として25年。問題作成・問題分析のプロとして入試問題、問題集などを執筆し、進学・学習講演活会の講師を務めています。これらに裏打ちされた、指導方法、指導内容、アドバイスの「引き出し」の数、量、質には自信があります。

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