家の湿気・結露対策
住宅の中で湿気に気を使う場所と言えば、洗面脱衣室が最も気を使う場所かと思います。次いでトイレ・キッチン等となりますが、そう云った部分に気を配りながら結露対策を行います。下地材も含め吸湿性のある材料を多用し調湿効果を高めます。
http://www.yume-factory.jp/0-DT/DT-top.html
この商品や伝統的な漆喰・珪藻土などが一例ですが、ご自分の好みにあったものを選択します。
寝室や北側の押入れ等も湿気の多い場所となりますが、そこに結露・カビに悩むほどの湿気があると、プラスターボードだけに留まらず、断熱材や換気方法等、家の造り方そのものを変えていく必要があります。
http://yoshino-gypsum.com/product/kabe/kabe03.html#02
結露・湿気対策に特化した材料を用いるのも一つの方法ですが、壁の中の断熱材との間に通気層を設けるとかも効果的な方法かと思います。外壁の仕上げ材の裏側に通気層を設けることは良くありますが、内装の仕上げの裏側にも通気層を設けるのも湿気に対しては有効です。特に北側に擁壁があり常に水が滲み出ている様な湿気た環境の近くでは有効かと思います。
お住まいになっておられる場所の地域特性や、日当たり具合・風の吹き方・隣家との位置関係等々、諸条件により対処は変ってきますが、安価な材料でも適材適所に使ってやれば、快適な家になるかと思います。
お金にモノを言わせて、力任せの家を造るより、知恵を絞って安価で性能の良い家を造る方が時流に合っているかと最近考えています。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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