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日経記事;米HP,スマホ向OS無償公開アンドロイド追うに関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

12月11日付の日経新聞に、『米HP、スマホ向けOS無償公開 アンドロイド追う パームの技術活用』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『米IT(情報技術)大手のヒューレット・パッカード(HP)は9日、独自の携帯端末向け基本ソフト(OS)「ウェブOS」の設計図を無償公開すると発表した。

現在、携帯端末向けOSでは「アンドロイド」の米グーグルと「iOS」の米アップルが競い合っているが、HPの新戦略により「2強対決」の構図が変化する可能性が出てきた。

HPは同社のスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)やタブレット端末に現在搭載している「ウェブOS」の設計図にあたるソースコードを、誰でも自由に改造したり利用したりできる「オープンソース」として公開する。

今後は他の端末メーカーも同OSを搭載した製品を開発・販売できるようになる。

ウェブOSは携帯情報端末(PDA)で一時代を築いた米パームが開発し、HPはそのパームを2010年に買収した。

HPは今年7月までにウェブOSを搭載したスマホとタブレットを発売したが、同社では約1年間に最高経営責任者(CEO)が2回交代するなど経営の混乱もあり、8月下旬にこうした製品からの撤退を決めた。

ただ、ウェブOSは複数操作を同時に実行できるマルチタスクなどの評判が高く、9月に就任したメグ・ホイットマンCEOのもとで対応を検討。オープンソースにすることで開発の加速や対応アプリの増加などが見込めると判断した。

同CEOは9日、米メディアに対しウェブOSを搭載したタブレットに再参入する可能性を示唆した。

IT業界ではオープンソースの活用が広がっており、OS「リナックス」やインターネット閲覧ソフト「ファイヤーフォックス(FF)」などが成功例として知られる。特にFFは米マイクロソフトに大きく引き離されていたがオープンソースに切り替えてからシェアを伸ばしており、ウェブOSの参考になりそうだ。』


HPは、たびたび報道されているようにCEOが短期間に2回交代したりして経営の混乱が続いていました。また、一旦表明したパソコン事業の売却も事業継続としました。

今回、HPはスマホ事業強化策を明確に打ち出しました。パソコンと並ぶ事業の柱にする方針を固めたと理解しています。

スマホは、世界レベルで急速に普及しており、ビジネス分野でもパソコンと併用する形で使われるようになってきています。

スマホのOSでは、グーグルのアンドロイド陣営とアップルの2強体制になりつつあります。グーグルは徹底したオープンポリシーでアンドロイドの普及を促し、アップルは商品の人気をベースに1社単独のOSで事業しています。

スマホのOSでみますと、米調査会社ガートナーの調査結果では、2011年7~9月期でアンドロイドの世界シェアは52.5%になっています。
他のOSである、ブラックベリーやウインドウズは、大きくシェアを落としています。

現時点では、アップル以外では、アンドロイドの一人勝ちの状態になっています。

ここに、HPが自社で所有するウエブOSをアンドロイドと同様に、無償公開し誰でも自由に使えることで、再度スマホ市場に参入してきます。
スマホ商品の後発となるHPは、自社OSを普及させないと勝ち残れないと判断したとみます。

顧客からみますと、基本的にOSは何でもよく、機種同士の情報・データのやり取りや操作性、搭載アプリソフトの充実などに問題なければ気にしません。

アンドロイドは、無償公開とグーグルの積極的な普及策でスマホ市場でデファクトスタンダードなOSになりつつあります。つまり、スマホ業界のプラットフォームになりつつあることを意味しています。

端末メーカーやアプリソフトベンダーは、強固なプラットフォーム上で開発・供給した方が、事業展開しやすく投資回収も容易になります。

プラットフォームが強くなればなるほど、参入事業者が増え、ますます強くなるポジティブスパイラルに入ります。アンドロイドはその環境に入りつつあります。

そのスマホOS分野に、HPが攻勢をかけ成功させるためには、アンドロイドに勝てる徹底したオープンポリシーを計画・実行する必要があります。

端末メーカーやアプリソフトベンダーに積極的にHPのウエブOSを採用してもらう必要があります。しかも、アンドロイドの普及以上の速度で行わないと、アンドロイドに勝てません。

記事によると、HPはアンドロイドの弱点である、ウイルスに対する弱さや、多数のバージョンの異なるOSに対するアプリ開発者の対応負荷軽減を可能にするため、ウエブOSのバージョンに対して「一定の統制を課す」やり方を計画しているとのこと。

この様なやり方を含めてHPが、どこまでスマホOS分野でアンドロイドを追い上げることが出来るのかが課題になります。

端末メーカーやアプリソフトベンダーとの連携がカギを握ります。今後の動きに注目します。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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