誰がみているのか、誰に見てほしいのか - Webマーケティング全般 - 専門家プロファイル

小坂 淳
株式会社環 
東京都
ウェブ解析士マスター

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閲覧数順 2024年04月23日更新

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誰がみているのか、誰に見てほしいのか

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ウェブアナリストの視点

環の小坂です。

・ホームページは全国・世界中から誰でも見られます。

昔ホームページというものが世に出始めた頃、よく言われたことは
「ホームページは全国・世界中から誰でも見られます」
ということ。

それは、半分当たっているけど、半分外れている。

可能性の話で言えば、正しい。
でも実際にはそうはならない。

名古屋においしいお店があったとして、そこは確かに誰でもいける。
でも東京の人で行ったことある人!と聞くとほとんどいないでしょう。
「行ける」と「行く」は全く違う。

同じことがホームページにも言える。
可能性としては誰でも見に来る可能性があるけど、
実際には来ないわけですよ。

特にネットは情報が氾濫しているから、リアル以上に来てもらうのは難しいわけです。

そうなってくると大事なのは
・来てほしい人は誰なのか?
・その人たちは来ているのか?
・来てほしいと想定していない人の中で来ている人はどんな人なのか?
ということを考えることです。

・驚くほどの多様性がウェブの世界。

ウェブを見る人は多様です。
これは当たり前の話です。

実際の世の中だって多様です。
パソコン1つとったって、日本メーカー製買う人もいれば、
アップルを買う人もいれば、DELLを買う人もいます。

普段遊びに行くところもそうですね。
新宿に行く人、渋谷に行く人、原宿に行く人、銀座に行く人、六本木に行く人、秋葉原に行く人。
皆さん違いますね。

でも行く人には共通項があったりもしますね。
持っているもの、服装、年齢、性別、居住地、職業、趣味などなど。

こういった多様性のある世の中ですから、ウェブサイトも多様になります。

例えば、ウェブサイトを閲覧するシチュエーションも多様です。
自宅、会社、外、学校等等閲覧する場所も多様。
デスクトップ、ノートPC、スマフォ、タブレット等閲覧するものもばらばらですね。
普段表示させるものもgoogle,facebook,twitter,yahoo等ばらばら。

こんなに多様だとどういう風にウェブサイトを作ったり、広告すればいいのか迷いますね。

でも「特定のサイト」に絞ると、その多様性の幅も狭まってきます。

例えば、BtoBのサイトであれば、昼間の時間帯にオフィスで見る人が多かったり、
BtoCのサイトであれば、昼間の時間にPC・夜の時間帯にスマフォだったりします。

また、同じBtoCでも若年者対象だとスマフォユーザが多いですし、
年配者対象だとPCユーザが多いです。

・想定するユーザ像を決める。

そうなってくると、大切なのは、自社のビジネスにウェブを役立てる場合、
どういうユーザ像を想定するかです。

セグメントを行い、それをウェブ解析で仮説検証します。

最近ブラウザで、google chromeがfirefoxを逆転したとか、
その二つ合わせると50%に迫るとかいうニュースもありました。

これはその多様性のあるものをまとめてしまっているのでそうなりますが、
実際にIE5割、chrome2割、firefox2割なんていうサイトはめったにありません。

IEが9割を超えるサイトもあれば、
choromeがトップで3割、firefoxも3割で、IEが1割ちょっとというサイトもあります。
そういうのをサマリしたデータを見て、多様性を無視してセグメントしても仕方がありません。
自社のビジネスに合う像を想定するのが大事です。

OSもそうですね。
「腐った牛乳」と言われるInternet explorer6.xですが、
既にほとんど来訪者がないサイトも結構あります。
でも、未だに半分ぐらいの訪問者がIE6というサイトもあるんです。
後者のサイト運営者が、「もうIE6は廃れたから無視していい」なんて言っては失格です。

誰でもターゲットにするわけではなく、ターゲットを絞ることが大切です。

ここ数年「きもかっこいい」「エロかわいい」とか造語見たいなのが多いですが、
それも多様性の現れだと思います。

最近どこに行っても、KARAと嵐とAKBばかりな気がしますが、
それぞれ全く関心がない層の方が多分多いですよね?
実際に韓流に関しては色々物議もありました。

でもそういうのが好きな人も多いわけです。
(テレビ見ないので、他の例が出てこないだけです。。。)

・狙う閲覧者と施策が合致しているか?

どんな人がどんなシチュエーションで閲覧し、どういう行動を取ってほしいのかと
どのような施策を実施するかをきっちりリンクを貼ることが大切です。
その上で、それが「主観的」「思いこみ」ではなく、実際にそうかを検証する。
それがウェブ解析で大切です。

「我々の商品はこういう強みがあるから、こういう人がこういう理由で閲覧し選択してくれるはずだ」
という組み立てをされる方は多いですが、
それぞれが正解かどうかと、施策が考えと合致しているかは別物です。

特に組織の中で考えていると、組織の価値観に染まってしまい、
間違った自己主張をウェブサイトがしてしまうことは多々あります。

また、外部要因等により世の中が変化し、代わっていくこともあります。
ここ数カ月のSNSからの流入率の伸びや、スマフォ率の上昇は内部だけで考えてもきづきにくいものですが、
解析をしていると如実に現れます。

このようなことを検証するには、行動も必要です。(行動しないと検証できない。)
SNSの有効活用といっても、twitter,facebook,mixi等それぞれ特徴があり、
どのサービスが最適化はサイトの内容やターゲット等によって全然違います。

自分たちの自己主張と客観的な分析を交互に繰り返すことで、ウェブが最適化され、
ビジネスに貢献するようになります。

そこが出来るか出来ないかが、大成功を収めるか、失敗するかの分かれ道です。
(ウェブは中途半端な成功例は少ないように思います。
 成功するところは投じたコストの何倍も儲けます。)


ウェブ解析コンサルティング:http://www.kan-net.com/
シビラ:http://www.sibulla.com/
ウェブ解析士認定講座:http://www.web-mining.jp/?sibullaid=25834477

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