税務調査とＯＢ税理士の奇妙な関係（中）

2011-12-29 12:00

前回の続きです。

さて、税務署からの斡旋により税務顧問に就任したＯＢ税理士ですが、それまでの決算・申告を担当していた税理士・会計事務所の業務を侵害することはありません。

少々厄介な個別案件の相談や税務調査の立ち合いが主なフィールドです。

個別案件の相談はさておいて、税務調査の立ち合いが腕の見せ所です。

しかし、この税務調査の立ち合い、だいたい２つのパターンに分かれます。

パターン１：税務署の指摘にほぼ１００％従い、早期に税務調査を終結させようとする。
パターン２：税務署の指摘にほぼ１００％反論する。

パターン１だったら、残念でしたというほかありません。

そして、パターン２．一見すると頼もしい納税者の味方という感も否めません。

しかし、このパターン２にも２種類あります。

１）納税者の味方として徹底的に争うケース
２）調査する側から調査される側に攻守交替したため、とにかくケンカしたくって仕方がないケース

１）なら心強いですが、２）ですと、納税者の味方というよりもむしろ、税務調査の現場を混乱させることもしばしばです。

２）のケースの手法についてはまた来年にします。

この制度が良いか悪いかを言っている訳ではありませんので、誤解されませんように。

ただ、税理士ってこういうつながりもあるんです、少なくとも昔は。

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