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日経記事;ハイブリッド車1割超11年国内販売比率上昇に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

12月7日付の日経新聞に、『ハイブリッド車が1割超、11年国内販売 比率上昇見通し』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『国内新車販売(軽自動車含む)に占めるハイブリッド車(HV)の割合が2011年に初めて1割を超える見通しになった。11月単月のHV比率が過去最高の14.0%となるなど上昇基調が続いており、各社の新型車投入が相次ぐ12年は比率がさらに高まる公算が大きい。

家庭用電源で充電可能なプラグインハイブリッド車(PHV)も実用期を迎え、環境技術の優劣が自動車各社の競争力を左右する構図が一段と強まりそうだ。

自動車業界団体が6日まとめた統計によると、今年1~11月のHV販売台数は41万43台で新車販売全体の10.6%を占めた。トヨタ自動車やホンダの販売店は高水準の受注残を抱えており、通年での1割超えは確実な情勢だ。

昨年の9.7%を上回り、3年前に比べれば5倍に高まる。排気量660cc超の登録乗用車でのHV比率は1~11月で2割近くに達した。

企業別ではホンダの伸びが大きい。1~11月のHV販売台数は12万台強と10年通年をすでに4割近く上回った。小型車「フィット」やミニバン「フリード」のHVモデルが人気を集めており、新車販売の3分の1をHVが占める。今後も車種拡充によりHV比率をさらに引き上げる方針だ。

トヨタの11月までのHV販売台数は約28万7千台と前年を下回る水準で推移。ただ東日本大震災後に滞った生産・供給が正常化したことで11月の「プリウス」の販売が前年同月を6割上回るなど回復傾向が鮮明だ。

トヨタは今月末、次の主力HVと位置づける「アクア」を発売。来年1月末にはPHVも投入する。ホンダもPHVの発売を計画し、日産自動車はHVの車種を拡充する。各社の生産拡大で、日本が強みを持つ電池やモーターなどHV関連の部品・素材メーカーの業績にも幅広い波及効果が見込めそうだ。

国内新車市場ではダイハツ工業の「ミライース」のようにHV並みの燃費性能と低価格を両立させた軽自動車の販売も増えている。消費者の節約志向などを背景に、自動車各社の燃費改善競争が激しくなってきた。』

私は横浜市に住んでいます。近所を自家用車で走りますと、プリウスやフィットが多く見かけるようになりました。また、プリウスのタクシーも見かけるようになりました。

HV車は国内で確実に増えていることを実感しています。他地域を見ますと、欧州では、ディーゼルエンジン車が未だ主流ですが、米国市場はHVや電気自動車(EV)の普及が進んでいます。

先進国のどの国や地域も、石油消費量や依存度を減らしながら、CO2排出量削減を優先的に実施しています。自動車産業では、それを実現するために有効な方法がHV、PHV、EV、PEV、高燃費ガソリン車、高燃費ディーゼルエンジン車となっています。

トヨタとホンダは、当面、HVやPHVに力を注いで開発・生産をしています。日産や三菱自などは、EVやプラグインEV(PEV)の開発を優先して行っています。

どちらを優先するかは、その企業方針によりますが、最終顧客の目線からみますと、当面、HVやPHVの需要が高いと判断します。

冷暖房のためにカーエアコンを使用すると、電気使用量は格段に増えます。まだ、EVやPEVでは、カーエアコンを使うと、電気を多く使うため航続距離が半減するなど気候次第で事実上使用が制限されます。

日本のように春夏秋冬の四季がはっきりしている国では、EVやPEVはまだガソリン車のように何時でも使える実用的な車ではありません。

今までのHVは、電池をガソリンエンジンの補助と割り切った使い方をしていました。HVは従来のガソリン車に比べて高燃費で航続距離が長い、ガソリン車の一部に近い感じのものでした。

バッテリーの容量を増やして家庭などで外部電源から充電できるようにしたPHVは、エネルギー効率と航続距離を両立させました。

PHVは、EVの機能とガソリン車の機能を同等に扱えるようにしました。

例えば、トヨタの発表(2011年11月29日付)によると、プリウスPHVは、国土交通省が定めたPHV車用の複合モード燃費(プラグインハイブリッド燃費)で「61.0km/L」(グレードや重量によって57.2km/L)という驚異的な燃費を達成しています。

従来のプリウスは、約「30.0km/L」前後です。

この高燃費は、従来のガソリン車では考えられません。ここにPHVの圧倒的な強みがあります。PHVはガソリン車と同様に季節や外部環境を気にせずに使える実用車になります。

また、トヨタによると、PHVの充電は、200V電源ならば90分、100V電源でも180分で充電することが出来るとのこと。家庭で駐車時に充電できる時間の長さです。

今後、PHVは国内及び米国市場での販売が伸びるとみています。トヨタやホンダは、電池、モーターなどのPHV、HV関連の主要部品に強みを持っています。

同時に、それらを支えるHV関連の素材・部品メーカーも強みを発揮しつつ、HVやPHVの普及により恩恵を受けることになります。

また、同日付の日経新聞に、日本ケミコンはリチウムイオン電池などの大型電池を搭載しないガソリン車やHV向けの、容量を大きくした蓄電部品の開発を発表したと報じています。

今回開発したのは、電気二重層キャパシタ。ブレーキをかけたり、アクセルを離したりすると回転で発電・蓄電します。

このように電気を素早くためて放出し、エアコンやオーディオ、ヘッドライトなどを稼働させます。その間、エンジンの発電装置を休ませることができて、1割程度の燃費改善が見込めるとのこと。

2012年より販売開始されます。

この蓄電部品もHV、PHVの更なる高燃費に貢献します。このような関連部品や素材が次々に出せるのが、国内自動車関連産業の強みです。

HVやPHVの更なる普及で国内自動車関連企業・産業の成長を期待します。

勿論、より高燃費のガソリン車や、EV、PEVの更なる普及も進んでいきますので、互いに切磋琢磨してより高性能車の出現が期待できますし、国内産業がより強くなる原動力の一つになります。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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