日経記事;飲料大手、海外買収先と連携加速 に関する考察 - アライアンス・事業提携 - 専門家プロファイル

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日経記事;飲料大手、海外買収先と連携加速 に関する考察

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皆様、
おはようございます。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

12月6日付の日経新聞に、『飲料大手、海外買収先と連携加速 アサヒやサントリー』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『アサヒグループホールディングス(HD)など飲料大手が、海外で買収した企業と現地向け商品で連携する。アサヒはオーストラリアの飲料大手と清涼飲料の新商品を開発。

サントリーHDは来年1月から、仏飲料大手の商品で軽量化したペット容器を導入する。各社は海外M&A(合併・買収)を加速しており、事業面での相乗効果を高めて投資効果の拡大につなげる。

アサヒは2009年に買収したシュウェップス・オーストラリアと機能性飲料「クールリッジSUPER H2O」を開発、このほど販売を始めた。

傘下のアサヒ飲料が日本国内で販売する「H2O」の開発技術や商品コンセプトをもとに、シュウェップスが現地の嗜好に合わせた。年内に15万ケース(1ケースは500ミリリットル入り12本換算)の販売を目指す。

シュウェップスは豪飲料2位で、炭酸飲料に強みを持つ。新商品の投入でさらなるシェア向上を狙う。アサヒが買収企業と商品開発で連携するのは初めて。今後もこうした取り組みを進める。

サントリーは仏オランジーナ・シュウェップスの果汁飲料ブランド「オアシス」で、重量を42グラムと従来比約26%減らした2リットル入りペット容器を開発した。

オランジーナは約10億円を投じ、主力の飲料工場に新容器の製造装置を導入し、年数億円のコスト削減を見込む。

ニュージーランドの飲料大手、フルコアの機能性飲料「V」の瓶容器でも、フタの強度を高めて炭酸が抜けにくい構造にし、11月から本格的に切り替え始めた。

日本では各社が容器の軽量化やデザイン性を競っており、こうした技術を海外でも生かす。

キリンHDも約15%を出資するシンガポールの飲料大手、フレイザー&ニーヴと清涼飲料を開発。来年にも現地やマレーシアなどで販売する方針。

中国では食品大手、華潤創業と清涼飲料の合弁会社を設立しており、今後は共同での商品開発を検討している。

少子高齢化が進み国内の食品市場は縮小していく見通し。このため飲料各社は海外で積極的にM&Aを手掛けているが、事業面での連携はこれまで薄かった。

買収企業の業績を向上させれば次の投資余力にもつながることから、自社の得意分野を移植して競争力を高めていく。』


国内は、人口減少と少子高齢化で飲料水を含む食品市場は縮小する可能性は高いため、食品大手は海外市場開拓を行ってきました。

各国・地域には、既に商品と流通網を確立した食品企業が存在していますので、アサヒ、サントリー、キリンなどの国内企業はそれらの地元企業を買収する形で当該市場へ参入しました。

今回、アサヒ、サントリー、キリンなどの企業が行いつつあるのは、買収後の次のステップで、安定した収益の拡大です。

買収した企業との連携強化で商品の共同開発や市場の共同開拓です。規模の拡大や市場参入後の、より実質的な経営効率の向上を目指しています。

国内だけを見ると市場は縮小していますが、アジア、アフリカなどの海外では人口は着実に増えています。つまり、飲料水を含む食品市場は必然的に拡大します。

拡大する飲料水市場を積極的に取り込んで、M&Aの成果を最大化する動きをかけ始めたのです。
市場が右肩上がりの場合、各国・地域に合わせたより多面的な商品群を多くそろえ、市場導入した方が、より大きなシェアを獲得しやすくなります。

飲料水商品の知名度を上げ、市場に定着しますと、顧客は繰り返し同じものを買う傾向が高まります。いわゆるリピート率の向上です。

コカコーラは、世界市場でリピート率が高い飲料水商品を持っています。アサヒ、サントリー、キリンなどの国内企業も、同じように、各国・地域でリピート率が高い飲料水商品をどれだけ持てるかが今後の事業拡大のポイントになります。

買収により、商品群と販売網を構築しつつ、企業グループとしての相乗効果を高めるステップに入りつつあることを示しています。

三社が同じような行動をとっていることは偶然でしょうが、各社が海外企業との連携作業をより成熟化・高度化して、既に当該市場で存在感を示している欧米企業の牙城を切り崩しながら、新規顧客を開拓していく老獪さとしつこさが必要です。

飲料水市場は、人口が増える限り爆発的に拡大します。だからこそ多くの企業が参入し、多数の商品が開発・供給されています。

この海外市場を取り込むための国内企業のやり方は、買収により市場参入を果たし、その次のステップとして事業の付加価値を高めていく合理的なものです。

成長している市場だから取れる方法ですが、他の国内企業が海外市場開拓する時の参考になります。

三社がそれぞれのやり方で海外事業を伸ばし、世界市場で認知度や存在感を高めることを大いに期待します。

今後、中国などの新興国企業との競争もし烈になりますが、品質と味の良さで徹底的な差異化を図り勝ち残れるように積極的な事業展開することが重要です。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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