初めに、痛めた時の状況をお聞きして、ある程度、そのときの心理的要素を考えてもらいました。ある大会中に痛めたと言うことなので、周り選手との比較する気持ちとか、自分の理想の走りとのギャップ、走ることへのストレスなど。いくつかイメージして、カラダの緊張を確認し、緊張を緩めていくのですが、どうも痛みが取れません。
もうすこし、お話をお聞きすると、その大会の時は、逆に調子はすごくよく、「調子いいぞ!」と言う気持ちだったそうです。
そこで、今度は自分に対する期待の気持ちをイメージしてもらいました。すると、カラダは緊張し、バランスが崩れたのです。
これが大きく影響していたことが分かり、その過剰な緊張を緩めると、さっきまでの痛みはほとんどなくなり、普通に歩いて帰られました。
自分に期待する気持ちの裏に、「プレッシャーや不安」が出てきたのでしょう。その無意識の感情がカラダの神経系の過緊張を生んで結果、痛みが生じていたようです。
普段と同じように走り、しかも体調はよく、調子がいいのに、なぜ急に足が痛くなったのか?
構造や機械論的にカラダを捉えても決して原因は見えてこないでしょう。
「心とカラダの密接なつながり」
症状の本質的原因に心が絡んでいると言う良い症例だと思います。
山中英司
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このコラムの執筆専門家
- 山中 英司
- (カイロプラクター)
- 陽開カイロプラクティック
「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
臨床を通して痛感することは、体は心の鏡のような存在だということ。様々な症状の裏には、もう一人の自分からのメッセージが隠されています。カラダを診るプロフェッショナルとして、クライアントの心とも真剣に向き合うことを信条にしています。
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