日経記事;海外生産拡大,製造業87%国際協力銀まとめに関する考察 - 海外展開 - 専門家プロファイル

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日経記事;海外生産拡大,製造業87%国際協力銀まとめに関する考察

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皆様、
おはようございます。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

12月3日付の日経新聞に、『海外生産「拡大」、製造業の87% 国際協力銀まとめ』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。


『歴史的な円高などを背景に、製造業の海外展開に拍車がかかっている。国際協力銀行の2011年度調査によると、海外事業を強化・拡大すると答えた製造業は過去最高の87%に達した。

余裕資金を活用した海外企業のM&A(合併・買収)も目立つ。一方、製造業の7~9月期の国内向け設備投資は前年同期に比べ1.6%減っており、国内産業の空洞化が加速しかねない情勢だ。

協力銀は2日、11年度の製造業海外直接投資アンケート調査をまとめた。海外事業を強化・拡大するとの回答が87.2%を占め、前年度に比べ4.4ポイント上昇した。これに対して国内事業の強化・拡大は過去最低の25.9%にとどまった。

対象は海外に複数の拠点を持つ製造業977社。7~9月にかけて実施し、603社の回答を得た。海外事業を強化・拡大する割合は化学(92.1%)が最も高く、自動車(91.6%)や精密機械(88.6%)が続く。

製造業の海外生産比率も上昇している。11年度の実績見込みは過去最高の34.2%に上った。14年度の計画値は38.5%に高まる。電機・電子は53.7%に達し、全業種の中で初めて半分を超える見通しとなった。

高い法人税率や自由貿易の出遅れなど、日本のビジネスコストは高いといわれてきた。そこに超円高や電力不安も重なり、製造業の海外展開が加速しているようだ。

新たな成長の機会を得るために、海外事業の強化・拡大に動いている面もある。余裕資金を取り崩し、円高のメリットを生かしたM&Aに乗り出す企業も出てきた。

個別企業の事例をみても、海外での大型投資案件が相次ぐ。パナソニックはマレーシアに450億円を投じ、太陽電池の新工場を建設する。

スズキも600億円程度の資金で、中国の合弁会社で乗用車の新工場を建設する計画だ。武田薬品工業や伊藤忠商事は手元資金でM&Aに踏み切った。

一方、財務省が2日発表した7~9月期の法人企業統計調査によると、製造業の設備投資は前年同期比で2四半期連続の減少となった。調査対象の設備投資はほぼすべてが国内向けで、拡大する海外向けと明暗を分けた。

東日本大震災関連の復興投資が期待できる半面、円高や海外経済の減速で景気の先行き不安が強く、国内投資に慎重になっているとみられる。

ただ協力銀の調査で海外事業を強化・拡大する企業をみると、9割が国内事業の現状維持か強化・拡大を考えると答えている。国内事業の大胆な縮小には至っていない様子も浮き彫りになる。』


海外進出済み製造企業が、海外生産拡大する理由は以下の通りです。

・国内市場は、大震災後の特需分を除くと、少子高齢化と不況などの要因で拡大が期待できない。
・輸出を増やしても、円高で収益が確保できない。
・需要がある海外市場で作った方が、需要分に柔軟に生産量の調整が出来る、製造・物流コストが安い。
・円高などの為替リスクを軽減できる、など

今回の調査対象は、海外に複数の拠点を持つ製造業977社。7~9月にかけて実施し、603社の回答を得たとのこと。海外事業を強化・拡大する割合は化学(92.1%)が最も高く、自動車(91.6%)や精密機械(88.6%)が続く、となっています。

回答企業は、海外経験が長い国際企業です。これらの企業がより一層海外生産を強化すると、下請け、孫下請けの中小企業などが国内取引先が少なくなる、或いは、無くなることを意味します。

既存取引先の海外工場に部品・部材を輸出する方法はありますが、円高で収益確保が難しくなります。また、海外進出済み取引先も海外国・地域からの資材調達を希望するようになります。

中小企業が生き残っていくには、以下の様な方法を考え・実行する必要があります。

1.既存取引先からの受注を目指して海外進出する。
2.海外進出後は、新規顧客開拓を行って、取引量を増やす。
3.国内に残って、コスト削減をより徹底して行い、為替損をカバーし輸出で採算を取れるようにする。
4.国内で既存及び新市場・顧客に対する新事業を立ち上げる。
5.海外で既存及び新市場・顧客を開拓して、輸出する。など

1の方法は、既存取引先との関係が維持されている期間は有効です。しかし、既存取引先が生産拠点の統合をしたり、新たな発注先を見つけてそちらとの取引量を増やしたりするリスクが常にあります。

このリスクを回避するために、進出前から2の方法が可能かどうか慎重に調査、確認する必要があります。

3の方法は、コスト削減の余地がある中小企業に有効です。この場合も既存取引先からの発注量が少なくなったり、あるいは、無くなったりするリスクがあるので、新規顧客開拓をしっかり行う必要があります。

4の方法も併用して、自社の強みを再確認して、差異化が可能な、或いは、新規性をもった商品・サービスを開発して、顧客開拓することが必要です。

可能であれば、4の方法を海外市場に展開して、顧客開拓する努力を行いましょう。

上記のどの方法をとるかは、各企業の状況や経営者の考えによります。
特に、海外進出は国内での事業展開に比べて大きなリスクを伴いますので、しっかりとした事前調査・準備が必要です。

海外市場での販路・顧客開拓が可能かどうかが、海外進出成功のカギを握ります。幾つかの海外事業撤退の調査報告書を見ますと、最大の原因は集客の失敗です。

自社でこの事前調査が出来ない場合、専門家の支援を受ける方法もあります。

ご参考情報として、私が講師を務めます、下記セミナーが12月21日と2012年2月20日に開催されます。

・セミナータイトル;『これからの中小企業の海外進出における課題と対応 ~綿密な事前調査・準備は海外進出を成功させるための第一歩~(12月21日開催)』

・セミナータイトル; 『海外進出に向けた効果的なマーケティングリサーチの進め方と分析のポイント ~1人1台PC実習付き~(2012年2月20日開催)』

詳細やお申込はどは、セミナータイトルをクリック願います。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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