こんにちは、東京港区の公認会計士 森 滋昭です。
EUの欧州委員会が11月30日に、監査法人改革の法案を発表したそうです。
現在は、世界中の監査が4大監査法人による寡占状態となっていますが、改革法案は、監査人の交代制を含む画期的な案となっています。
日経新聞によると、具体的には、
・監査法人の担当期間を6年とする
・期限切れから再監査には4年を必要とする
・複数の監査法人を選んでいる場合の期間は最長9年
・金融機関や上場企業には、監査法人の選定を入札とする
・監査法人のクライアントへのコンサルティング業務の禁止
バニエル欧州委員は、「4大監査法人は分割すべき」と言っているそうです。
一方で、グラント・ソントンのような準大手監査法人は、この改革法案を歓迎しているそうです。
また、アメリカでも監査法人の交代制は検討されており、このEUの改革も好意的に受け止められています。
実際に法案を議会が承認するのに1年以上かかるそうですが、近い将来、日本でも監査法人の交代制が導入されるかもしれません。
もし、監査法人の交代制が導入されれば、監査業界に競争原理が導入されることになり、さまざまな影響が考えられますね。
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このコラムの執筆専門家
- 森 滋昭
- (東京都 / 公認会計士・税理士)
- 森公認会計士事務所 公認会計士・税理士
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