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日経記事;環境車向け磁石,量産レアアース半減 に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

11月29日付の日経新聞に、『環境車向け磁石、三菱商事など量産 レアアース半減 中国依存軽減へ、岐阜に新工場』 のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『大同特殊鋼、三菱商事は米資源会社モリコープ(コロラド州)と組み、エコカーなどに使われる高性能磁石「ネオジム磁石」の合弁生産に乗り出す。

中国産を含むレアアース(希土類)の使用量を半減できる新技術を導入。100億円で岐阜県に新工場を建設し2013年に量産を始める。経済産業省も補助金などで支援する予定で、官民を挙げてレアアースの輸出制限を強める中国からの依存脱却を進める。

ネオジム磁石は現在最も強力な永久磁石で、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などエコカーのモーターに不可欠な部材。

ネオジムとジスプロシウムなどから生産する。エコカーの世界出荷は15年に546万台と10年の6倍になるとされ、同磁石の需要も大幅に伸びる見通し。

部材の新技術の集積が進むことで、エコカー分野で日本の競争力の底上げにつながりそうだ。

大同などが量産する新型ネオジム磁石は、ほぼ全量を中国からの輸入に頼るジスプロシウムの使用量を大幅に減らせる。

すでに独自動車大手が13年発売予定の新型EV用モーターに採用を決定。国内自動車大手も新型磁石の評価に入った。

3社は年内に新型磁石の製造・販売会社を岐阜県中津川市に設立。資本金は42億円で大同が34.5%、モリコープが30%出資する、

大同は既存工場の敷地内に新工場を設け、エコカー向の高機能電池市場に参入。モリコープがネオジムを安定供給する。

まず、高機能磁石の世界需要の12%にあたる年間500トンを生産。需要動向を見て、20年に5千トンまで拡大。世界シェア16%を目指す。米国での生産も視野に入れる。

新会社はネオジム磁石を発明した佐川真人氏が社長を務める磁石開発会社から新製法のライセンスを取得。従来品と同等の磁力ならネオジム使用量が3割削減できる。

将来はジスプロシウムの使用ゼロを実現する。』

ネオジム磁石は、HVやEVの駆動モーターに使われる最も強力な永久磁石です。上記記事にあります、佐川真人氏が現日立金属に勤務中に発明しました。

現在、日立金属、信越化学、TDKなどの国内メーカーが、世界生産の大半を占めています。今後も、HV、EV及び家電高機能製品で大量に使われます。

このようにネオジム磁石は、今後の国内の成長産業を支えるコメの一つです。

中国は、昨年日本と政治的な衝突が起こった後に、突然ネオジムを含むレアアースの輸出規制を行いました。日本に対する政治的な圧力かどうかわかりませんが、その後も輸出規制を続けた結果、一時期、レアアースの価格は高騰しました。

この状況を受けて、国内メーカーは脱レアアースの動きに拍車をかけて、廉価で何時でも入手できる代替材料使用の可能性と実施方法の開発を重点的に行っています。

原発使用頻度の減少とCO2削減を同時に達成するために省電力・省エネ化は待ったなしで実行する必要があります。

HVやEVの環境対応車の世界需要は今後大幅に伸びます。国内部材加工業界は、自動車業界と共に、それを支える部材・部品メーカー企業群で協力して、世界の環境問題解決に貢献しながら、世界市場を開拓できます。

上記記事も含めて、国内メーカーはレアアースの依存度を格段に引き下げる開発努力を行っています。最終目標は全てのレアアース使用ゼロです。

この可能性が見えてくると、レアアースの資源的価値が下がり、価格も大幅に下がります。マーケットの仕組みにより適正量が適正価格で流通するようになります。

国内メーカーにとって大事なことは、レアアースの使用ゼロであることは間違いなく、HVやEVを合理的な価格で世界の顧客に販売するために、早期実現が必要であり期待します。

素材加工分野は、国内企業の強みの一つです。レアアース使用ゼロで更に付加価値を上げ、国内成長に貢献することを期待します。

頑張れニッポン!

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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