ウェブ解析の全体設計(その1) - Webマーケティング全般 - 専門家プロファイル

小坂 淳
株式会社環 
東京都
ウェブ解析士マスター

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閲覧数順 2024年04月24日更新

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ウェブ解析の全体設計(その1)

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ウェブアナリストの視点 もしもウェブ解析を学んだら

環の小坂です。

ウェブ解析というのは
「ビジネスにおけるウェブの成果・貢献度や課題を分析し、改善施策等を講じることにより成果を出す」
ことを指します。

具体的には
・ランディングページの直帰率を測定し、改善する。
・サイト内遷移を分析し、コンテンツの充実や導線を改善する。
・集客の効果を測定し、適切な投資を行う。
等が例としてあげられますが、これらはどのウェブサイトにおいても同じというわけではありません。

では、どのようにして、ウェブ解析の設計を行うのか?

下記4つの手順で整理します。

1.ビジネスは何なのか?

まず最初に行うのはビジネスが何なのか?です。
商品の販売や、サービスの提供等様々です。
ここでいう「ビジネスは何なのか?」というのは、それらがどのような要素で成り立つのかということです。

例えば、
・ウェブサイト制作会社であれば、お客様のビジネスを成功させるためにウェブサイトを作ったり、
 運営したり、広告を運用することが仕事です。
・そのためには、何らかの形でお客様と接点を持ち、即した提案をし、発注していただくことが必要になります。
・しかし、世の中のは多くのウェブサイトを制作する企業があり、業態も様々です。
 そのような中で、自社が選ばれるのは何故なのか?
 技術・価格・スピード・立地・コミュニケーション・企画・相性・得意技等等様々ありますが、
 それらをどのようにして、認知していただくか。
ということになり、これらが「ビジネスは何なのか?」の回答になります。

こういった分析は主観的になりがちですが、内部・外部環境をしっかり理解し、
整理・把握することがとても大切で、そのために役立つのがマーケティングでよく使われるフレームワーク達です。

具体的には「3C」「4P」「5フォース」は自社の分析にも役立ちますし、
ウェブサイトの企画提案をする上で、お客様のウェブ戦略を考える際にも役立ちます。

また、提案者とクライアントの間で、共通認識を持って進めることが出来ます。
ですから、いきなり「こんな機能でこんなデザインでこんなサイト構成でこんなプロモーションで」
という話ではなく、まずは「ビジネスは何なのか?」をしっかり考えることです。

→(参考)ウェブサイト・広告の提案に3C・4P・5フォースが役立つ http://profile.ne.jp/w/c-62047/

2.ビジネスにおけるウェブの役割は何か?


ビジネスについての整理が出来たら、今度はその中でウェブに期待するものは何か?
すなわち「ウェブの役割」について考えます。

ウェブの役割ってそんなにいっぱいあるの?という声も聞こえそうですが、
実に様々です。
・新規顧客が探している商品を購入してもらう。
・既存のお客様にリピート購入を促す。
・資料請求をしてもらう。
・展示会や名刺交換等で知り合った方によりよく理解してもらう。
・ブランドを高め信頼度を上げる。(この場合ウェブで直接のコンバージョンは発生しない場合もある。)
・広告の受け皿。
・採用に関して、自社の特徴や求める人材像を理解してもらう。
・情報を探す。
等実に多くあります。

この役割を考える上で、下記のような理論も役立ちます。

・「AIDMA理論」

「Attention」(注意)→「Interest」(関心)→「Desire」(欲求)→「Memory」(記憶)→「Action」(行動)

・「AISAS理論」

「Attention」(注意)→「Interest」(関心)→「Search」(検索)→「Action」(購買) →「Share」(情報を共有する)
 電通が考えた上記「AISAS理論」を発展させたのが「AISCEAS理論」。

・「AISCEAS理論」

「Attention」(注意)→「Interest」(関心)→「Search」(検索)→「Comparison」(比較) →「 Examination」(検討)→「Action」(購買) →「Share」(情報を共有する)
もう5年以上前から色々な人が言い始めた説です。

最近ではSNSに適した理論として「SIPS理論」というのも登場しています。(これも確か電通です。)

・「SIPS理論」

「Sympathize」(共感)→「Identify」(確認)→「Participate」(参加)→「Share&Spread」(共有・拡散)

これらもウェブにどんな役割を期待するのかを示す

→(参考)AISAS理論とAIDMA理論http://profile.ne.jp/w/c-3172/

また、様々な企業活動の中でのウェブの位置づけも大切です。

続く

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