金銭感覚のはなし - 不動産購入・契約 - 専門家プロファイル

楯岡 悟朗
きねや不動産株式会社 営業主任
東京都
不動産コンサルタント
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金銭感覚のはなし

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  1. 住宅・不動産
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不動産売買は扱う金額が大きいので、

誰しも金銭感覚が多少マヒしてしまいます。

どういうことかと言うと数万円を「雑」に考えるようになります。

売主も買主も、もちろん不動産業者もです。


無責任な業者になると、

契約前に出した諸経費と、

決済直前に出す経費との間に、

数10万円もの差があるにもかかわらず、


「初期の計画よりもちょっと大目にかかっちゃいましたね~」


となんとも軽~いノリで説明することがあります。

お客さんも多少の誤差は仕方がないものと思っているらしく、

目くじらを立てて怒ることはないのですが、

冷静に考えてみるととんでもない話ですね。


購入計画の初期段階では、

費用の不確定な部分が多々あるので、

多少の誤差が出てしまうのは仕方がないかもしれません。

といっても、仕方がないのは、


「費用が当初より減る場合」


です。

減る分にはお客さんにとってはうれしいことですからね。

不動産業者は資金計画を行う際、

お客さんに購入してもらいたいがために、

安めに諸経費を伝えがちです。


で、取引の最終局面で、

当初聞いていた諸経費以上に費用がかかることが判明します。

今更引き返せないですから、

考えようによっては「詐欺」みたいなもんです。


私が資金計画を行う際には


「ちょっと高いかな」


位の金額で計算しますし、

取引が進むにつれて費用が明らかになるたびに、

資金計画書を出すようにしています。


1万、10万もしくは100万!

が何千万の内のほんの一部なので、

たいした額ではないと思うのかもしれません。


しかし通常の生活の視点に立つと、

額の大きさに気付きますよ。

日常生活で数万円をぞんざいに扱うことは出来ますか?


不動産売買時に感じる1万円の価値観と、

日常生活の際に感じる1万円の価値観は違いますが、


「価値」


は全く同じです。

良~く考えて下さいね。

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