日経記事;『逆風トヨタ,世界で部品設計統一』に関する考察 - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

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日経記事;『逆風トヨタ,世界で部品設計統一』に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

11月24日付の日経新聞に、『逆風トヨタ、成功モデルもカイゼン 世界で部品設計統一』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『リーマン・ショック以降、米国での品質問題や東日本大震災など数々の難局に直面してきたトヨタ自動車。円高や欧州債務危機、タイ大洪水と逆風はやまず、2011年4~9月期は325億円の営業赤字を計上した。

拡大一辺倒では動きが鈍くなるだけ。リスク対応力を磨きつつ次の成長を目指すには、成功モデルすら“カイゼン”する取り組みが欠かせない。

トヨタがクルマづくりの手法を転換する。「カローラ」「カムリ」など主力車ごとに部品の設計を統一するプロジェクトが動く。

内外装デザインや車体サイズは各国・地域の消費者の好みを反映させるが、目に見えない部分は世界共通。量産効果でコストを下げる。

名付けて「ニュー・グローバル・アーキテクチャー(NGA)」。エンジンや変速機、計測器など約170の主要部品を対象に、共通設計の検討と調達先選定を始めた。国内の部品会社に協力要請し、韓国メーカーなどにも接触している。

「適地適車」を合言葉に各国・地域でクルマを作り替えてきたトヨタ。円高や韓国・現代自動車などアジア勢の台頭で従来の手法が限界に差し掛かる。取締役専務役員の伊地知隆彦は「ウォン安、ユーロ安の中で、韓国や欧州勢はかつての倍ぐらいの価格競争力を持つ」と指摘する。

トヨタには世界共通デザインに挑み、挫折した経験がある。「21世紀の世界標準」を目指し2000年に投入された9代目カローラ。車体デザインから部品設計まですべて統一し、日本、欧米、アジアの各工場に専用設備と金型を導入した。

だが設計は同じでも材料の違いから部品の品質が安定せず、設備の改修費用が膨らんだ。共通デザインは好き嫌いが分かれ、06年発売の10代目カローラは再び地域専用モデルに。「共通化を重視するあまり、生産技術や調達への考えが後回しになってしまった」。当時のプロジェクトに関わった幹部は振り返る。

これを踏まえ、NGAでは設計と調達の一体改革を最優先する。安定調達できる材料を探し、部品メーカーの技術力や生産能力を見極める。2次、3次の調達先まで巻き込んで挑戦が続く。

NGAに基づくクルマは13年にも登場する見通し。ただ、これは第1段階にすぎない。トヨタは主力車ごとの取り組みを横に広げ、同じプラットホーム(車台)を使う複数車種の間でも部品を統一する。その先に車台が異なる車種に共通の部品を搭載する絵も描く。

生産規模で勝るトヨタがさらに効率性を追求すれば、アジア勢を上回るコスト削減を期待できる。震災や洪水など有事でも代替調達で操業停止リスクを減らせる。

NGAの効果は低コスト化にとどまらない。社内の各部門がNGA実現に精力を注ぐ過程で、垣根を越えた議論が白熱する。かっこいいクルマとは、ドライバーに心地よい操作性とは。

例えばボンネットの高さ。トヨタ車は欧州車に比べ全般にボンネットが高く「やぼったい印象につながっている」(販売部門幹部)。どう低くするか。開発部門の求めにエンジン部品の設計部門が応じ、組み付ける方向を縦から横に変える。

来年1月発売の「レクサスGS」の新シリーズは前面に台形を重ねた「スピンドルグリル」と呼ぶ外観を採用。NGAと同時進行するクルマづくり改革の一環で、今後のレクサスブランドの統一デザインとする。

社長の豊田章男は「いいクルマづくりこそ成長の原点」と訴える。アジア勢並みの低コストで欧州勢に負けない先進デザインを生み出す。高いハードルを越えて初めてトヨタの次の成長が見えてくる。』


トヨタを始めとする国内自動車メーカーは、今年、幾つもの大きな災難に見舞われています。3月11日に起きた大震災後の部品供給網寸断、タイでの大規模な洪水による長期間の生産停止、欧州債務問題からくる異常な円高や欧米市場の停滞など、5~6重苦に直面した、或いはしつつあります。

特に円高は国内メーカーの輸出環境に大きなダメージを与えています。政府は時折為替介入を行いますが、その後に円高に戻る状況が続いており、円高状況が短期間に解決する可能性は少ないです。

企業は、自助努力で円高対策や競合企業との競争に打ち勝つ必要があります。トヨタの幹部が述べています「ウォン安、ユーロ安の中で、韓国や欧州勢はかつての倍ぐらいの価格競争力を持つ」は実感します。

トヨタは記事にありますように、開発・設計の上流までさかのぼって材料・部品調達、生産などのやり方を見直し、高効率化を図ることにより問題解決を目指します。

トヨタ、ホンダ、日産、三菱自は、次世代環境対応車であるハイブリッド車や電気自動車で海外メーカーにない技術力・開発力を持っています。

これらの差異化可能な技術・製品を前面に押し出しながら、経営の改善を図って商品・コスト競争力を高めて行くことが経営の王道であり、海外メーカーに打ち勝つための最善のやり方です。


ベンチャー・中小企業の場合も同じです。自社の強みを再確認しながら、その強みを再強化しつつ、コスト削減や販路開拓を行って、集客増により売上拡大を図ることが基本です。

今までと同じやり方で、既存顧客のみに頼っていては、売上・収益ともに確保できない状況になりやすくなります。

最近、多くの中小企業経営者の方から、新事業展開のやり方についてご相談を受けています。市場調査をして潜在力のある市場・顧客を探し出して、そこに集中して事業展開するやり方が一般的です。

市場が縮小していく中では、このやり方が通用しないことが多くあります。私が推奨しているやり方は、自社の経営資源を見直し、強み/弱みを明確にして強みを更に強化する、弱みを改善する、ことです。

これを短期間に体系化して行うためには、行動計画となる「事業計画」作成と実行が重要です。

中小企業経営者で、新規事業立上や新規市場開拓などを考えている人達向けのセミナーを「12月月4日(日)13時00分~16時00分」の日時で、横浜関内駅近くで行います。

ご関心のある方は、是非ご出席ください。セミナー後の無料相談会もあります。
詳細は、ここです。⇒http://p.tl/mhRS

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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