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日経記事;太陽光発電,海外勢相次ぎ日本開拓 に関する考察

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皆様、
おはようございます。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

11月23日付の日経新聞に、『太陽光発電、海外勢相次ぎ日本開拓 電池2位の中国社は丸紅と』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『太陽光発電関連製品の海外メーカーが相次ぎ日本市場の開拓に乗り出す。太陽電池世界2位の中国JAソーラーは丸紅などと組み、住宅向けシステムの販売を開始。太陽光発電用の電力変換装置で世界最大手の独SMAソーラー・テクノロジーも来春をメドに製品を投入する。

主要市場の欧州で需要が低迷するなか、来夏の再生可能エネルギーの全量買い取り制度の開始などで成長が期待できる日本市場の取り込みを急ぐ。

JAソーラーの太陽光パネルは丸紅が日本の販売代理店となり、普及を目指す。建材大手の高島が周辺機器と合わせて組み立て、工務店などに「スマイルソーラー」というブランド名で新築戸建て住宅用として拡販する。

日本製に比べ工務店向けの卸価格で約2割安くなる見通し。このほど関東地方で販売を始め、来春までに全国に広げる。2014年度に新築戸建て向けでシェア10%を目指す。

独SMAは太陽光パネルで発電した直流の電気を家庭などで使用できる交流の電気に変換する装置「パワーコンディショナー」を日本市場に投入する。
電力の変換効率は98%程度で日本国内で最高水準という。太陽光でつくった電気を無駄なく利用できる。

出力3~5キロワットの住宅用、同8~800キロワットの産業用を売り出す。パワーコンディショナーは太陽電池と並ぶ太陽光発電システムの中核部品でSMAの世界シェアは約4割。

このほど日本法人を設立して事業立ち上げの準備を進めている。12年度に日本国内で3万台以上の販売を目指す。

欧州の太陽電池最大手、独Qセルズは日本でメガソーラー(大規模太陽光発電所)など発電事業用製品の販売を始めた。
今春、住宅用太陽光パネルの販売を始めたが、欧州では産業用を主力とする。全量買い取り制度の開始で日本でも海外同様、メガソーラーや工場の自家発電用などの需要が膨らむと判断した。

価格は住宅用より1~2割程度安くなる見通し。第1弾としてこのほど九州の太陽光発電所向けに500キロワット分の納入が決まった。12年に日本国内の発電事業用を中心とする産業用で1万キロワット以上の販売を目指す。』


以前にも書きました通り、国内太陽光発電市場が活発化してきています。これは、2012年の夏から再生可能エネルギーの全量買い取り制度が始まるからです。

記事にありますように、この市場に対して欧州や中国メーカーが積極的に低価格品を武器に参入してきています。

太陽光発電は、今後の国内産業の柱の一つになるべきものですので、海外勢との競争は大いに結構なことです。
国内メーカーは、海外企業とのし烈な競争を勝ち抜いて、仕様、品質、価格、信頼性等の面でしのいで収益を確保する必要があります。

太陽光発電は、大きく家庭用途の民生需要と、発電用・産業用設備用途の業務需要があります。海外メーカーは業務需要を開拓するために低価格品で市場開拓をしています。

業務用途の場合、事業家側はコスト重視の傾向が強く、国内メーカー品より2~3割安い海外品に市場を奪われつつあります。

日経によると、海外メーカー品のシェアは、2011年上半期(4~9月)で17.5%となり、前年同期比で3%上昇しました。

シェアが上昇した要因は、円高効果も含めた低価格品での業務用途への参入成功にあります。

アメリカ市場では、これも以前書きました様に、多くの太陽光発電メーカーが中国製の低価格品に市場を奪われ倒産しました。

国内では、シャープやパナソニックが太陽光発電装置の大手メーカーですが、低価格品への対抗で苦戦しています。シャープは高性能、高耐久性を売りにしていますが、国内需要家は低価格品を志向しており、ギャップがあります。

太陽光発電装置の製造コストを下げて戦う必要があります。

シャープとパナソニックの対応策は、現時点で以下の通りです。

シャープが減産するのは太陽電池の基幹部材であるセル(発電素子)。セルは国内2工場で生産しており年産能力は合計で107万キロワット。このうち葛城工場(奈良県葛城市、年産能力71万キロワット)の一部ラインを止め、製造装置などを交換します。

生産性を高めるほかセルの発電効率を引き上げて海外メーカー品などに対抗できるよう競争力を高めるとしています。
 
減産分のセルはアジアなどのメーカーから調達して汎用タイプの太陽電池に使用し、イタリアで年産能力16万キロワットの合弁工場で近く量産を始め、世界での販売量は維持する計画です。
 
パナソニックはマレーシアなどを候補とし海外生産する検討に入っています。生産能力は年10万キロワット強で、投資額は数百億円規模の見込みです。

現在の生産拠点は二色の浜工場(大阪府貝塚市)など国内2カ所。兵庫県尼崎市のプラズマパネル工場を太陽電池用に転換する計画でしたが、円高の長期化などを背景に撤回し、海外での増産を選択しました。

両社は、早急に上記施策を実行して低価格品でも十分に採算が取れるようにする必要があります。何とか勝ち抜くことを期待しつつ、今後の動きに注目します。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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