そこで皆さんが悩むのが費用対効果の問題。私も今までは建て替えをした方が、建物を長期的に見てお徳ですよ。とアドバイスしていましたが、最近のリフォームクライアントは圧倒的に高齢者の方が増えています。自分が死ぬまで快適に過ごせればそれでいい。地震が来て下敷きになっても運命だと諦める。
そんな会話が繰り返されます。
当然高齢の方ですから、手持ちのお金も有るには有るのですが、それ程家に執着があるわけでもない、寄る年波に家を合わせたい。それだけの感覚でリーフォームの問い合わせに来られるのです。
ご事情も良く判りますが、建築士として「はいはい、そーですね」と云ってしまうに抵抗のある会話となっています。
豊かな人生を送るのに果す家の役割とは何かを考えさせられる昨今です。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
06-6714-6693
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