税務調査とOB税理士の奇妙な関係(前) - 確定申告・税務代理 - 専門家プロファイル

菅原 茂夫
菅原茂夫税理士事務所 代表
東京都
税理士

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対象:税務・確定申告

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税務調査とOB税理士の奇妙な関係(前)

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皆さん、税理士になる方法として大きく3つあること、ご存知ですか?

1.5科目受験し、合格する
2.会計系・法律系の大学院を卒業して、一部科目免除を受け、残りは受験する
3.税務署に数十年間勤務する

大体、1か2の方法が通常かと思います。

しかし、3という方法を用いれば無試験で税理士になることができます。

詳しく知りたい方はコチラ

もう5年以上前の話になりますが、税務調査の時のお話です。

税務署から指摘事項を受け、こちらも主張すべきところは主張し、そろそろ妥協点を探りながら税務調査を終わりにしようとしていたある日、記憶は定かではないですが、それまで全く姿を見せなかった税務署長だか副署長だか、とにかくお偉いさんがやってきました。

その人曰く、「毎期毎期、順調に利益を出して、税金を納付して頂きまして誠にありがとうございます。このご時世、貴社のような優良法人はあまりないので、こうしてご挨拶に伺わせて頂きました。」

「ふ~ん」と聞いていると、これはあくまでも建前。

「つきましては、当局のOBを税務顧問として迎え入れてはくれないか。今の税理士を変えてくれということではありませんので」これが本音。

口には出さないものの、会社としては「この申し出を飲めば、追徴税額を勘弁するということを暗に言っているのかな?」と勘ぐってしまうわけです。

今はどうなっているかはわかりません。その時よりも経済環境が悪化して赤字申告法人が大半ですから。

しかし、昔はこのようなやり取り、珍しいことではありませんでした。少なくとも私の経験からするとですが。

新しい顧問先でも、複数の税理士に顧問料を支払っている所は、社長によくよく聞いてみると大半が同じ経緯でした。二階建て・三階建てになっているということです。

この制度が良いか悪いかを言っている訳ではありませんので、誤解されませんように。
ただ、税理士ってこういうつながりもあるんです、少なくとも昔は。

続きはまた後日

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