- 小宮 伸広
- brainchild-CareerConsultancy 代表
- 東京都
- キャリアカウンセラー
対象:転職・就職
- 新垣 覚
- (転職コンサルタント)
- 新垣 覚
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個別相談レポートとは?
専門家といきなり会うのはちょっと気が引けちゃって・・・そんなあなたの為に、
「個別相談はどのような雰囲気で行われるか?」
イメージをしていただきやすくする為に、私が行っている個別面談の様子をお伝えするものです。
面談者の了解を得た上で公開させていただいております。
エピソード2:時期によって答えが変わります
公務員試験は通常、勉強期間として1年は必要です。
一般的な例ですので、半年で合格する方ももちろんいますが、
基本的には1年は必要でしょう。
さて、10月後半ともなると、
本来であれば主要科目を一通り勉強が進んでいて、教養科目も3割~4割進んでいる。
このくらいの状況であってほしいものです。
Gさんにお話を伺ったところ、
公務員試験対策としてはすでに勉強を始めており、上記の進行にほぼ支障がない程度には進んでいました。
基本的には第一志望の公務員受験を譲る気はなく、
保険的に就職活動をすべきか?という程度であるようでした。
時期が時期だけに、迷っている暇はありません。
客観的に状況判断をすると、そのような結論に達します。
この時期の相談、しかも公務員試験に関してはちゃんと勉強を進めている。
志望の優先度としては圧倒的に公務員が上である。
この状態の中、就活をする事を勧める必要性は一切ありません。
逆に、それをしてしまうと公務員試験の勉強が中途半端になり共倒れの危険があります。
今回の面談のポイントは、
今日を境にGさんが「けじめをつけて公務員試験に集中してくれるかどうか?」という事になります。
その為にGさんに今日得てもらいたい気付きは
1:公務員試験と就活両立の難しさ
2:公務員試験受験のチャンスは人生の中で限られている事
3:単純に公務員試験が厳しい現実
この3点です。
客観的に状況を理解し、気付きを得てもらう
まず公務員試験と就活両立がなぜ難しいか?という事ですが、
これは単純に時期的なものがポイントになります。
公務員試験では2月~3月にかけて追い込みの時期になります。
新しい科目を勉強しながら、過去に勉強した科目を復習し、さらに論文・面接対策も始めなくてはなりません。
公務員試験は科目数が多く、ケアレスミスが決して許されない試験です。
直前期の4月~5月は総復習で、この時期までには全て完璧な準備が必要です。
さて、就職活動のタイムラインをそこに重ねてみましょう。
2~3月は企業の説明会やエントリーなどが本番になり、忙しくなります。
4月~5月にかけては選考の本格的になり、面接等で出かけなくてはいけない時間が増えるでしょう。
残念ながら、どちらも一番重要な時期が重なってしまうのです。
「就職活動は補足的に、やるだけはやる」・・・という公務員受験生もたくさん見てきました。
補足的に・・・出来ると思いますか?
それなりの企業の選考が進めば、欲が出ます。
「もし内定取れるなら、滑り止めで取っておきたい!」
これが正直な心情でしょう。
その欲にかられ、時間配分が崩れてきます。
100歩ゆずって、ここで内定が取れたならば公務員試験に失敗しても良しとしましょう。
その人の判断・決断の結果です。
しかしもし最終まで進んでおきながら内定が出なかったら?
時間を無駄にしただけではなく、マイナスの精神状態に陥る事も考えられます。
それでも両立するというなら止めません。
次に公務員受験の「機会」についてです。
公務員試験というのはそれぞれ受験出来る年齢の制限があります(※)。
また、1年間を勉強にささげる事は一度社会に出てから確保するのは難しい。
そう考えた場合、公務員という選択肢を選ぶのは大学卒業のタイミングが一番いいのです。
ただし、僕が必ず確認するのは「ご両親の理解が得られているか?」という点。
どうしても就職以上にリスクが高く、さらに直前期においてはアルバイトなども極力控えてもらいたい。
言い方が悪いかもしれませんが、「親のすねをかじってください」と言っています。
中途半端にバイトなどで時間を割くくらいなら、集中して勉強していただき、合格してもらいたいからです。
実際問題は、それでも合格が難しいという現実もあります。
それでも社会人になってからよりは確率論では上だと思っています、
ですから、そこまでちゃんとご本人の決意とご両親の理解を明確にしておく必要があります。
(※:経験者採用という社会人採用制度が別途ありますが狭き門です)
最後に公務員受験の厳しい現実です。
これは言うまでもありません。
しかし、ほんとに合格したいのであればそれなりの覚悟が必要です。
公務員試験を選択し、もし不合格だった場合には卒業後の予定がたちません。
そういう高いリスクもある事を理解し、それでもチャレンジする意思が必要だからです。
ここまでを理解した上で、あとはチャレンジするかやめるかは、本人の意思次第です。
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