色でこんなに変わるんです。

売り場で、陳列のショーケースを眺めていたかと思うと、ささっと敷いている用紙の色を変えたりしてみるコンサルタントは私くらいかもしれませんね。売り場の支援やアドバイザーとして

今日は「現状把握」

と言われていても、なんだかピンとひらめくものがあった時、「ちょっとやってみましょう。」とガサゴソとショーケースの敷物を手持ちの色のもので張り替えて試していきます。

ふつう、コンサルタントですと、

「ひらめくものがありました。次回やりましょう。」

と、「つづく」にしていくのが大事ではあります。私も、本当は仕事をしていく上でこうしなければならないと反省していますが、どうもひらめくと気になり、行動してしまいます。「損」をしているなあ私ってと思いながらの帰り道。

たしかに、その場で検証した時、経営者の方々から

「たしかに、色だけでこんなに変わるとは・・・」

と驚かれるのは多いのですが、ある日、経営者の方から思わぬ言葉をいただきました。

「色を変えた時、たしかになるほどと思いましたが、本当の意味で会社も変わらなきゃ、と思いました。また、先生が色を変えたのを見た従業員は俄然、やる気と意識が高まったようです。」

これまで、いろいろな案や企画が出ていたけれど、もう１歩のところで、いつも躊躇されていたそうです。私がショーケースの色を変えて試してみただけなのに、むしろみなさんの内面が変わり、どうやらモチベーションがあがったそうです。

これには、私も驚きましたが、私の思いつきやひらめきもなんだか役にたっているようです。「色」でこんなに変わるとは・・・と思ったしだいです。