- 富樫 孝幸
- 有限会社 プラネット環境計画 代表 一級建築士
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
現在工事中の「中央の家」は、木造3階建てです。
木造住宅というと在来工法・ツーバイフォーなどがありますが
「中央の家」の構造は、SE構法という構造です。
このSE構法を選んだ理由は
大きな空間を自由に設計できる点にあります。
在来工法の場合、日本の大工さん誰もが作れるもっともスタンダードな工法です。
ただし、壁量の制約があり大きな空間を設計するには無理があります。
ツーバイフォーはプラットフォーム工法ともよばれ箱の組合わせの工法です。
日本では住宅メーカー中心の工法となってしまいましたが
この工法も耐力壁区画の制約があり大きな空間をつくるのが難しい工法です。
2階建ての場合、建築基準法上4号建物と呼ばれ、構造計算をする必要がありません。
SE構法は建物の階数、規模にかかわらずすべて構造計算によって
耐震性・耐久性を確認します。
木造3階建ての場合、地震力・風圧力などのより高い耐震性が必要となり
これらを満足する工法のひとつにSE構法があります。
木造の構造にはそれぞれ特徴があります。
さまざまな角度から検討して、構造を決めるのがいいのではないかと思います。
3階建て住宅・健康住宅・狭小住宅・再生住宅・リノベーション プラネット環境計画
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