- うえた さより
- 株式会社ローズ・ウェッジ 代表取締役 カラーアナリスト・コンサルタント
- マーケティングプランナー
対象:医療経営
- 中井 雅祥
- (求人とキャリアのコンサルタント)
- 柴崎 角人
- (行政書士)
最近、いろんなところでセミナーをすると、男性から質問があるのは、
「生産性があがる色はなんでしょうか?」
「集中力が増す色とはなんでしょうか?」
というご質問。
これは、まるで若い女性が「恋に効く色はなんでしょうか?」と質問されているような感じでもあります。例えば、赤が「イライラしたり、時間感覚が短い」といえども、そのイライラしながらも集中して生産は上がります。そして、青が「冷静になる色で、長時間も平気」といっても、ダラダラするわけでもなく、冷静になりつつミスも減り生産性があがるでしょう。
かつて、アメリカで「色」による実験をして、ある製造業の生産性をあげたという話はありますが、具体的にどうされたかはわかりません。
私は別の要因も大きく影響していると思います。
・整理整頓
工場内を整理整頓することで、生産性を高めた話は日本でもあります。実際、私もある鉄工所に取材をしたことがありますが、「整理整頓」を従業員全員こころがけるようになり、生産も売上げもアップしたというのを目の当たりにしています。かなり徹底されたようで、鉄くずが床に転がることも許さなかったそうですよ。
私がお薦めするのは、そういった「整理整頓」の際、「色」も活用されたらいいでしょう。工場内の空間ばかり連想されますが、私は、「識別性」に利用されるといいと思います。
この作業関係の工具類は、この赤のバスケットとか棚。完成品は、この黄色の棚に置く・・・。
誰が見ても一目瞭然というふうに「色」を利用されるといいですよ。工場内は、色のついていない機械が多いと思います。いろんな「色」の棚やバスケットを使用することで、作業員の方々の心理は明るい気分になるものです。
最近、ある施設の作業部屋のしきりに使うパーテーションを「赤」にしました。これは、「パーテーション」があるのに気付かなかった場合、ケガをされてはいけない、「注意を呼びかける」意味で「赤」を使用しました。
*ふだんは、「パーテーション」を閉じているのですが、たまに使用すると、気付かない方もいるのでは?ということで、「赤」にしました。赤色の分量には注意が必要です。
これも、立派な「生産性をあげる」ための色の使用例です。ぜひ、ご参考いただければと思います。
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