ISOの管理対象は、文書にのみあるのではない - ISO・規格認証全般 - 専門家プロファイル

人見 隆之
ISOマネジメント研究所 所長
ISOコンサルタント

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:ISO・規格認証

人見 隆之
人見 隆之
(ISOコンサルタント)
人見 隆之
人見 隆之
(ISOコンサルタント)
人見 隆之
人見 隆之
(ISOコンサルタント)
人見 隆之
(ISOコンサルタント)
人見 隆之
(ISOコンサルタント)

閲覧数順 2016年12月07日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

ISOの管理対象は、文書にのみあるのではない

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. ISO・規格認証
  3. ISO・規格認証全般

先日、病院で検査結果を聞いたときのこと。
担当の医師は、検査データをのぞき込みばかりで、私の方にはほとんど向き合うことなく、
「問題はありません」とただ結果を伝えました。
こういう症状があるがどうなのか?と聞きましたが、「特に問題はない」と繰り返すだけでした。
対象は、検査結果にあるのではなく、私自身にあるはずなのですが、私のいうことよりも、
検査結果の方が重要なようでした。

ISOの現地審査の場面でも、似たようなことがあります。
審査員が文書をのぞき込むばかりで、審査の相手には、向き合わない審査です。目の前にある
実際がどうなっているかより、まず、目の前の文書がどうなっているかを確認する審査です。
事実は、文書にあると考え、文書主義の審査ともいえます。
実際に、ISOの審査は、このようなものであると思っている方も多くいます。

一方、文書中心の審査とは違って、審査員が実際をよく見てくれる、聞いてくれる審査があります。
審査対象は、向き合う相手にあり、あくまでも文書は補助的なものとする審査です。
日々どのようなことを行うのか、客先ではどのようなことを話すのか、社内ではどんな書類を作るのか、
相手の言葉から、事実を確認していく審査です。

実は、ISOでの審査の確認は、文書や記録のみで確認するのではなく、インタビュー相手のコメントや
現場での状況も確認記録となります。
たとえば、ISOの要求事項に、“確実にしなければいけない”とあれば、ミーティングで確実にしている、
このような作業で確実にしている、と説明することができれば、記録がなくてもOKであるということです。

ISOは何でも記録を残すことだと考える方もいるようですが、
記録を残さなければいけないのは、ISOの要求事項に、“記録を維持しなければならない”と
あるものだけなのです。

ISOの審査において、文書や記録は大事なものですが、それらは運用の手段や結果であって、それ自体が
目的ではありません。そして、ISOの活動は、文書などのツールにこだわるのではなく、
向き合うべき人にこだわることです。ISO事務局の仕事は、文書管理だという人もいますが、
管理すべき対象は、人にあり、その人の能力や組織力を最大限に発揮させることにあります。


このコラムに類似したコラム

審査員のご機嫌を取るISOはやめなければいけない 人見 隆之 - ISOコンサルタント(2013/06/30 21:06)

情報セキュリティは、業務改善とも大いに関係してくる 人見 隆之 - ISOコンサルタント(2013/05/15 10:11)

わかりにくい文章とわかりやすい文章 人見 隆之 - ISOコンサルタント(2013/04/08 21:37)

会議でなかなか意見が出てこない組織とは 人見 隆之 - ISOコンサルタント(2013/04/05 17:14)

つじつま合わせだけの改善はすぐにやめるべき 人見 隆之 - ISOコンサルタント(2013/02/13 12:25)