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閲覧数順 2016年12月06日更新

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自社の強みを日頃から銀行にアピールすることがポイントです

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【銀行交渉のポイント編-6 自社の強みを日頃から銀行にアピールすることがポイントです】

 信用金庫や地銀は、中小企業へ融資するかどうかの判断を行うに
当たって金融庁の検査マニュアルに従って判断を行います。

その検査マニュアルには、具体的な事例とともに銀行
(信用金庫・地銀)が融資するかどうかを判断したポイントと、
その判断基準の適否について解説が記載されています。
この【銀行交渉のポイント編では】27パターンの事例を紹介します。

 中小企業の経営者の皆様におかれましては、
御社の決算内容、銀行との交渉と比べながら読んでいただくと
わかりやすいと思います。

 以下の事例集は、すべて銀行(信用金庫・地銀)の立場から
書かれた内容なのでこの文中で債務者と表現されているのは、
一般の中小企業のことです。


【事例-5 自社の強みを日頃から銀行にアピールすることがポイントです】

【概況】
 債務者は、当金庫メイン先(シェア 100%、与信額:平成 15 年 3 月
期決算期250 百万円)。債務者は、地元に本社を置く繊維会社である。

【業況】
 債務者は、従前より繊維(織物)会社として、地元では特殊な編物技術
を有する中堅会社であるが、中国からの安価な繊維商品の大量輸入により
価格競争の激化から商品単価の引き下げを余儀なくされ、近年、
経常赤字の状況が続き、債務超過状況となっている。
 
 しかしながら、その技術力は繊維だけに留まらず、繊維以外の商品
への応用についても、地元の大手製紙会社との間で、共同で研究開発を
行うなど、技術力は高く評価されているところであり、順調に推移
すれば2年後に製品の製造も可能と業界誌にも紹介されている
ところである。

 当金庫では、継続的な企業訪問や経営相談を通じて、頻繁に債務者
と接触しており、当該債務者の技術力についての評価・分析に自信を
持っている。また、日々の渉外活動等の充実により、地元の繊維業界
及び製紙業界について、十分な情報・分析能力を有しており、
当該マーケティング調査能力を発揮し、本件については、商品化が
見込まれるとの判断のもと、継続的に債務者を支援する方針であ
る。 

【自己査定】
 債務者の技術力について十分把握しており、商品化後には収益改善
も十分見込まれるとして、要注意先としている。

【検証ポイント】
 技術力に関する大手企業との取引状況や金融機関の評価態勢について

【解説】
 1.中小・零細企業等の債務者区分の判断に当たっては、企業の技術
等が十分な潜在能力・競争力を有し、今後の事業の継続性及び収益性の
向上に大きく貢献する可能性が高いのであれば、それらを債務者区分
の判断に当たっての要素として勘案することは有用である。

 2.本事例のように、業況不振により連続して赤字を計上し、債務
超過に陥っている債務者については、今後、業況回復の可能性が低い
と認められるのであれば、経営破綻に陥る可能性が高い状態にあると
考えられ、破綻懸念先に相当する可能性が高いと考えられる。

 しかしながら、本事例のように金融機関が企業訪問や経営相談を
通じた債務者との間の密度の高いコミュニケーションによって、
当該債務者の技術力を適切に評価・分析していることが業務日誌等
から検証され、かつ、その高い技術力によって、今後の業績の改善が
具体的に予想でき、さらに、他の種々の要素を勘案し、今後の事業の
継続性や収益性の向上に懸念がないと考えられるのであれば、
要注意先に相当する可能性が高いと考えられる。

 3.なお、技術力の検討に当たっては、特許権や実用新案権の存在が
なくとも、具体的な製品化や大手企業との技術協力等の実態を確認できる
のであれば、債務者の技術力の高さを表す事例の一つと考えることができ、
将来の業績に対するプラス材料の一つとなり得ると考えられる。

 従って、こうした技術力については、単に技術力の評価に留まらず
例えば、どの程度の新規受注が見込まれるのか、また、それが今後の
収益改善にどのように寄与するかなどといった点を具体的に検討する
ことが必要である。

*****************************
今回も、前回に続いて技術力のある中小企業が、債務超過ですが
破綻懸念先に分類されることなく、要注意先という判定で融資が
継続される事例です。 今回は、大手企業のとの提携など将来
的に具体的な商品化につながり、収益改善が確実に見込めると
銀行が判断したことによる判定でした。つまり、日ごろから
自社の強みを銀行にアピールすることが今回のポイントと
考えられます。


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