日本のハロウィン「十日夜」 - 幼児と子供のマナー - 専門家プロファイル

橘 凛保
社団法人橘流恕学アカデミー 理事長 講師
東京都
マナー講師

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対象:子供のお稽古

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日本のハロウィン「十日夜」

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講習

今日は「室礼と和の作法」の講座です。

今月は「十日夜」「とおかんや」の室礼です

久しぶりのコラムです。

昨夜、東北支援「カンナと1000のスマイル」を届ける1300キロの旅から帰宅しました。

橘凛保のブログにup作業していますのでこちらもご覧下さい。今日は仕事に戻ります。

31日は、ハロウィンでした。

福島県の三春町の幼稚園には魔法使いになってカンナをを届けました。

ハロウィンはヨーロッパの収穫祭です。

もともとは、キルト人の収穫祭を取り入れたお祭りです。

25年ほど前にロス、ハワイでハロウィーンパーティーに参加しましたが、

まだその頃は日本では流行ってはいませんでしたから、少し恥ずかしかったのを覚えています(笑)

今では日本でも、ハロウィンはすっかり定着した年中行事になりましたね。

しかし、日本にもハロウィンと同じ風習があるのをご存知ですか?

「十日夜」「とおかんや」と言います。

三見月といって、十五夜、十三夜、十日夜の月見がすべて晴れると縁起が良いとされます

いずれも収穫に関わる行事でもありますが、

この頃は、空が冴え渡り月の美しい時期でありますので「お月見」の風習として行われています。

十日夜は、月見風習よりも、より収穫祭の意味が大きくなります。

お米の収穫を終えて、いよいよ農閑期に入るからなのです。

今まで田にいらした神様が山におかえりになるという大切な行事です。

「案山子あげ」と言って、田んぼを守ってくれていた案山子さんを田んぼから上げてくる日なのであります。

収穫に感謝し、守って頂いた「田の神様」や「案山子」を敬い、お休みいただく行事です。

子どもたちはわら藁筒で地面をたたきながら

「とおかんや とおかんや いねころぼたもち 生でもいいからもってこい!」

(戸田 各地それぞれのかけ声があります)

子どもでも、夜を待って外を回りながら餅をもらって歩く風習があり、子どもたちにはとても楽しみな行事だったようです。

さて、何か似ていませんか・・・?

ハロウィンです。子どもたちが夜になると扮装して、

「お菓子をくれないと脅かすぞ」などといいながら家々を周りお菓子を貰って歩きます。

さてさて、今日の講座はどうなることでしょう・・・。では行って参ります。


因みに「十日夜」は関東以北。西では「猪子祭」とよばれます。旧暦10月の亥の日におこなわれ、この日に頂くお餅を「亥の子餅」といい、お茶の世界では、猪の子祭の頃に「開炉」「炉開き」と言って、寒くなる冬にお客様を暖かく迎える工夫の現れとして、炉を開けて釜をかけます。

今日は「亥の子餅」見つかると良いのですが・・・

亥の子餅とお抹茶でおもてなし申し上げたいと思います。


写真は見つけた「亥の子餅」 抹茶茶碗は橘の手作り楽茶碗です







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