脅威の農地法 - 各種の住宅・不動産トラブル - 専門家プロファイル

西原 雄二
有限会社エヌジェーアセット 代表取締役
東京都
不動産業

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対象:住宅・不動産トラブル

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東京都心ではほとんど農地はありませんが、23区内で見るとかなり残ってはいます。 

範囲を広げて千葉・埼玉などを見るとかなりの農地があり、実際耕作もしていて、千葉県などは有数の農業県でもあります。 

しかしながら、千葉・埼玉でも政令指定都市のような大きな都市があります。もちろんその中にも農地は存在します。 

通常、都市部の農地は地目が農地となっているだけで、市街化区域内では届出だけで農地転用ができて普通の宅地のように使用・売買できます。 

ところが市街化調整区域内の農地となるとかなりやっかいになっていわゆる農業委員会の許可が必要となってきます。この場合においてもあれこれと「ワザ」を使い、何とか農地転用して市街化調整区域内なので建物は建てられませんが、駐車場とか資材置き場などに活用することができます。 

それが、今回のタイトルの「脅威の」と示した件です。

農地には青地と白地という分け方があるそうで、白地というのは、農業委員会の許可が出れば農地転用できるのですが、青地という区分では基本的には転用できないということなのです。 

転用できないとなれば、駐車場や資材置き場としての使用はもちろんのこと、貸し家庭菜園として区分けして近所の人に貸すことも出来ないのです。 

また、営農者以外の人へ売買することもできないので、農業を営んでいなければ農地を持っていてもどうしょうもないのです。 

もちろん、昔から農地を所有していて高齢化で耕作できない場合などはしょうがないのかもしれないのですが、その農地を相続した場合は、相続した子が営農者ではない場合、本当に持っていてもどうにもならず、草木が生い茂ってきたら手入れをしなければならないなど手間ばかり掛かり売却もできず、そうかと言って農業委員会が買い取ってくれるわけでもないので本当にどうしょうもないのです。 

この話、遠い東北とかの農地の話と思うかもしれませんが、埼玉県のさいたま市で実際にあった話しなのです。 

あのさいたま新都心まで電車でわずか10分足らずの距離に実際この「青地」が存在しているのです。そして道路一本挟んで向こう側は普通の住宅街なのです。 

今回の大震災の後、仮設住宅を建築する場所を埼玉県内でも探していて、この未利用地である「青地」を一時借用して仮説住宅を建てる案もあったそうなのですが、農業委員会の反対でできなかったそうです。 

確かに、日本の食料自給率は低いので農業を促進する意味では農地を守る必要があるとは思いますが、首都圏などの色々利用できるような場所でさえ、このような規制があるので、実際農業を主要産業としている地域でも後継者不足で耕作放棄地も増えてきているようです。 

農業への参入の障壁やあまりに行き過ぎた農業への手厚い保護によりその農業が衰退し、また、都市部ではこのような矛盾から未利用地となった土地に対して何らかの措置が必要なのではないでしょうか。 

農地を相続されて困っている方がいらっしゃいましたら何なりとご相談下さい。

 

有限会社エヌジェーアセット

TEL.03-6690-7900

Mail. njasset@gmail.com

http://www.njasset.biz/

 

担当 西原

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