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日経記事;EV150万台販売,燃料電池車開発/日産が計画に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

10月25日付の日経新聞に、『EV150万台販売、燃料電池車開発…日産が計画 16年度までに3000億円超投資』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『日産自動車は24日、2016年度までの中期環境行動計画「グリーンプログラム2016」を発表した。今後6年間で環境技術に3000億円超を投資、電気自動車(EV)を16年までに累計150万台販売する。

独ダイムラーと新型の燃料電池車を共同開発する。二酸化炭素(CO2)を排出しない「ゼロ・エミッション車」を環境技術の中核に据え、エコカー市場で主導権獲得を狙う。

カルロス・ゴーン社長が記者会見で明らかにした。同計画は6月に発表した16年度までの中期経営計画「日産パワー88」を環境面で補完する。「低炭素化、再生可能エネルギーへの転換、資源の多様化の3分野を最重要課題」(ゴーン社長)と位置付けた。

研究・先行開発予算の7割に相当する3000億円超を環境技術に振り向ける。注力するのはゼロ・エミッション車の開発だ。ゴーン社長は「16年度までにEVを含むゼロ・エミッション車の生産と販売でナンバーワンになる」と宣言した。

EVは16年までに新たに3車種を発売する。EVで使う充電池の充電・放電技術を活用し、環境配慮都市「スマートシティ」との連携を進める。住宅や工業用途など社会インフラの一部としてEVを普及させる。

日産は資本提携先の仏ルノーや独ダイムラーとの連携を強化、環境技術の共同開発や情報の共有化で負担を軽減する考え。ゴーン社長は「3社を合わせた環境技術開発への投資額や技術力は自動車業界でも最大だ」と強調した。

ルノーとは充電池の生産・販売で協力し、15年までに日本や仏など世界5拠点の生産能力を50万台に引き上げる。ルノーと共同でEVなどゼロ・エミッション車を16年までに累計150万台を販売する。

ダイムラーとは燃料電池車を共同開発する。「(実用化は)2~3年ではなく、もう少し時間はかかるが必ず実現する」(同)。すでにダイムラーとはエコカーでディーゼル車を共同開発、今後、ハイブリッド車(HV)の分野でも協力を広げる可能性を示唆した。

トヨタ自動車やホンダはHVや家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)をエコカーの品ぞろえの中心とする。

日産も15年に独自開発のPHVを発売する計画だが、エコカーの主軸はゼロ・エミッション車だ。独フォルクスワーゲン(VW)とスズキはエコカー技術を巡って提携交渉が暗礁に乗り上げている。エコカーの勢力争いが過熱するなか、新たな陣営作りも激しくなりそうだ。』


現在、私が自動車業界で最も注目しているのは日産です。カルロス・ゴーン社長のもと、巧みに連携を行いながら、環境対応で必要とされる巨額な技術投資を分散しつつ「Win/Win」の関係を作っています。

日産とルノーは、EVなどゼロ・エミッション車の開発を共同で行っています。もともと、ルノーは日産の資本提携先ですからグループ会社になります。
両社は、上下関係にあるというよりも、得意分野を分担しあって緩やかな連合体を作っています。

この連合体を有効にしているのは、カルロス・ゴーン氏を含む両社の経営陣がその目的・成果を共有し、グループシナジーを出せる様に「Win/Win」関係を作っているとみています。

2010年4月7日に発表されました、「ルノー・日産アライアンスとダイムラーAG、幅広い分野で戦略的協力」では、以下の分野について連携するとしています。

◆電気自動車バージョンと、スマートとトゥインゴ・シリーズの拡充を含む、次世代スマート・フォートゥーとルノー トゥインゴでの協業
◆乗用車・小型商用車全般に適用する幅広いパワートレインの共用及び共同開発。具体例は以下の通り
・ルノー・日産アライアンスによる、新型スマート、ルノー トゥインゴ及びメルセデス・ベンツの次世代プレミアム・コンパクト・カー用のディーゼルエンジンとガソリンエンジンの共用及び共同開発
・ダイムラーによる、インフィニティ向けのガソリンエンジンとディーゼルエンジンの供給。今後、更に協業を拡大する可能性あり
・ルノー・日産アライアンスのディーゼルエンジンとトランスミッションをメルセデス・ベンツのヴィト向けに供給
◆小型商用車での連携
◆ルノー・日産アライアンスとダイムラーとの間で一度限り、それぞれに3.1%相互出資
◆事業活動におけるベンチマーク、特定部品の共同購買、ベストプラクティスの共有等、さらなるシナジーの追求

現在、全ての分野で連携が行われているとは限りませんが、次世代電池車である「燃料電池車」に主軸を置いて共同開発しているようです。既にダイムラーとはエコカーでディーゼル車を共同開発したとのこと。
ダイムラーとは、信頼感を醸成しながら連携範囲を広げていくやり方です。

トヨタやホンダは、現時点で他メーカーと日産ほどの連携体を組んでいません。自社開発を中心に行っています。

10月23日付のブログ・コラムで、ルノー・日産が中国市場で地元メーカーとの連携を深めており、それが車の販売結果に表れ、国内メーカーでは2011年上半期(1月~6月)の売上で最大の6.4%を獲得したと述べました。
ルノー・日産の中国国内での販売実績がそのまま続くかどうかは、現在は連携の良い面が出ています。

環境対応車の開発には巨額の投資が必要であり、1社単独負担することはトヨタにとっても大きなリスクを伴います。
トヨタも中国企業などと共同開発などの分野で連携を始めようとしています。

今後の日産、トヨタやホンダの連携に関する動きを注目しています。彼らの動きは中小企業にとって参考になります。

連携で一番やっていけないことは、今回のVWとスズキのケースです。上手く行かなくなった原因や詳細は判りませんが、最悪の喧嘩状態になる前に両社はもっと早期に、連携内容を見直し、維持出来ないと判断したら直ちに解消を行うべきでした。

連携を上手く構築・維持するには、明確な目的と期待経済効果設定があり、それを達成するために作業します。これらのことが不明確になったらその時点で解消します。これがとても重要です。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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