ライフ・キャリア2:ライフ・キャリアの概念 - キャリアデザイン - 専門家プロファイル

市村 光之
キャリアリーブス 代表
東京都
キャリアカウンセラー

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市村 光之
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閲覧数順 2016年12月10日更新

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ライフ・キャリア2:ライフ・キャリアの概念

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まずは、この概念図を見てください。これは、ライフ・キャリアをタイムラインで表したものです。上半分は社会生活の部分を表し、学校生活や、社会人としての職業生活、余暇などが配置されています。下半分は個人生活で、家庭生活と置き換えることもできます。

もしあなたが大学生でしたら、社会生活としては主に大学で学んでいることになります。個人生活としては、親や兄弟といっしょに暮らしているか、一人暮らしの方もいますね。大学を卒業すると、どこかに就職するでしょう。社会生活面で言うと、30歳くらいまでは一所懸命に仕事を覚えて、30代になると一人前に仕事ができるようになり、会社に貢献し、そのうち部下もできて管理職としてその人たちの面倒を見たりする役割になります。50歳前後になると、徐々に第一線からは退き、管理や部下の育成の役割が中心になり、60歳で定年を迎えます。もちろん、60歳以降も企業で働き続ける人がいるでしょうし、仕事からは引退して、ボランティア活動などで社会貢献に励む人もいるでしょう。

次に、個人生活に目を向けてみましょう。最近の日本人の平均結婚年齢は、男性が30.4歳、女性が28.6歳です。子どもの数は2.09人です。平均寿命は、男性が79.6歳、女性に至っては86.4歳です。この平均値をタイムラインに表したものが、この図の下半分です。

30歳前後で結婚し、2~3年は夫婦二人の生活でしょう。30代前半から半ばで、やがて子どもができて、子育てに追われ、子どもの教育や進路に悩んだりします。

この時期、日本人の夫婦関係は男と女の愛情関係から、親子関係を起点にした家族の愛情関係に変化することが多いと言われています。つまり夫婦の世界から、子ども中心の世界に変わるということです。このことは家族間の呼称に如実に現れます。皆さん自身の家族のことを思い起こしてみてください。結婚しお子さんがいる方でしたら、初めはパートナーのことを名前や愛称で呼んでいたのではないでしょうか。でも子供が生まれると、いつしかパートナーのことを夫であるにもかかわらず「お父さん」と呼んだり、長男のことを自分の息子なのに、「お兄ちゃん」と呼んでいませんか。妻と夫というヨコの関係から、子どもを起点にしたタテの親子関係に変わり、家族間の呼び名も子ども中心の視点に変わるのです。

50代くらいになると、子どもは高校生、大学生になり手がかからなくなりますが、親が高齢になり、場合によっては介護など、何らかの援助が必要になります。少子化で、介護できる子どもの数が少ない今、日本社会では切実な課題ですね。50代半ば以降、子どもたちが就職したり、結婚したりで巣立っていくと、図に「夫婦関係の再構築」とありますが、親子ベースのタテの関係から、再び夫婦のヨコの関係に戻り、関係の再構築が必要になります。それがうまくいかないと、いわゆる熟年離婚という事態になったりします。

そして人には寿命があります。夫婦のうちどちらか一方が先に天に召され、一方が残りますので、残された人は独身生活に戻ります。以上が、ライフ・キャリアの全般的なタイムラインです。これが理想ということでは、もちろんありません。平均的なパターンを表すとこうなるということです。

読者の皆さんは、20代から60代くらいまでさまざまな年齢層の方々と思います。ご自身の年齢に合わせて、現在の立ち位置を確認し、過去と思い出し、将来を想像してみてください。

人生は80年。まだ20年そこそこしか生きていない皆さんにとっては、想像がつかないほど長い時間ですね。今は自分のキャリアプラン、つまりいかにして経験の幅を拡げ、スキルを高めていくかが最大の関心事と思います。30代の方には、結婚し子供が生まれ、それまで経験していない喜びや生きがいを感じ、同時に家族を守り育む重圧も感じていることでしょう。30代後半以降の皆さんは、職場での期待役割と自分自身のキャリアのキャップや、子供の教育、仕事と家庭との調和などに直面し、自分の人生とは、という視点で悩まれているかもしれません。

いずれにしても、仕事のことのみ考えて職業キャリアは語れませんし、仕事を抜きにして家族のことを考えることもできませんね。その意味でも、ライフ・キャリアという視点が私たち職業人に求められているのです。

次回から、ライフ・キャリアの概念をより深く理解するために、主なキャリア理論の話をします。といっても、ほんのサワリの部分だけですが。

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