政変の年2012年問題に備えよ - 債権・日本国債 - 専門家プロファイル

伊藤 誠
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政変の年2012年問題に備えよ

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■政変の年2012年問題に備えよ■

~2011年10月9日、日経ヴェリタスp52より~

■■■トピック要約
今年も残すところ2ケ月余り、
2012年の足音が聞こえてきた。

■ 大統領選、惑星直列
1年ごとにころころ代わるどこかの国の首相と異なり、
国のリーダーはそう頻繁に変わらない。
米国4年、フランス5年、ロシア6年。

それぞれの大統領は決められた任期を全うした後
選挙を迎える。
来年はこの大統領選が“惑星直列”する、
近代史上でも珍しい政治の1年となるのである。

1月の台湾総統選挙。
3月のロシア大統領選。
5月のフランス大統領選。
秋には中国の共産党大会。
11月には世界が注目する米大統領選挙。
12月韓国大統領選挙。

■ 団塊のリタイア本格化
日本国内では、団塊のリタイアが本格化。
2012年は日本の人口構成でも重要な筋目の年となる。
1947~1949年生まれの団塊世代が、
この年から順次65歳(退職)を迎える。

団塊人口は約665万人と日本総人口の5%を占める。
この膨大な人口の労働力の多くが今後、
労働市場を離れる。

団塊の労働市場退出の影響は大きい。
短期的には、新卒採用の押し上げ要因となり、
学生の就職内定率の改善が期待できる。

中長期的には労働力の減少を通じた
経済成長率の鈍化につながる。
さらに、本格的な年金生活者となることで、
2013~2015年にかけて発生する
毎年2兆円もの社会保障費自然増の要因となる。

個人金融資産の取り崩しが加速し、
国債の国内消化の「終わりの始まり」を
告げる年になるかもしれない。

■■■
国債の国内消化の「終わりの始まり」
これはどのような意味でしょう。
楽天投資顧問の大島社長とお会いしたときに
同じことを言っていました。

日本国債は90%以上国内消化されている
と良くいわれますが、
日本国民個人で買って持っているのは
5%もありません。
のこりは日本の金融機関、
いわゆる銀行・証券・生保会社です。

では、銀行・証券・生保会社のお金は
誰からのお金でしょう。

もちろん日本人個人のお金です。
このお金、年金生活者が増えることにより、
生活支出のため(年金収入だけでは生活できないので)
引き出されていきます。

すると金融機関の預金残高が減っていきます。
すると日本国債を買う原資も減っていき、
日本国債を買うことができなくなる。
というストーリーが
国債の国内消化の「終わりの始まり」
という意味です。

では、海外がこんなに金利の低い日本国債を
買うでしょうか。
米国国債やドイツ国債のほうが安全で金利が高ければ、
こちらを選択するのは当然です。

すると日本国債は仕方がないので金利を上げて
(悪い金利上昇)買ってもらうしかありません。
これにより金利が上がり、
日本もインフレになっていくというのが
多くの専門家が描くストーリーです。

いずれにしても、
日本国債を国内で消化できなくなる日が来ることは
誰もが予想できるようになってしまいました。

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