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対象:心と体の不調

茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月18日更新

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知らなかった・・では遅い!サプリメントの健康的な選び方(7)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・次に鉄は酸素を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの生成に不可欠なミネラルです。体内には2~4g程度存在し、このうち60~70%はヘモグロビンを構成します。そのほか筋肉中、肝臓、脾臓、骨髄などに分布し、酸素を体内の隅々まで運んでいます。女性は生理血などによって不足しやすく、鉄が不足して起こる鉄欠乏性貧血の90%以上は女性に発症します。動物性の食材に含まれるヘム鉄と植物性の食材に含まれる非ヘム鉄とがありますが、ヘム鉄の方が吸収性に優れています。

 

亜鉛は皮膚や粘膜の生成などに関与する他、DNAやタンパク質の生合成などに関わる多数の酵素の構成成分です。外傷の治癒過程や感染の防御に関わる他、血糖値をコントロールするインスリンの構成成分でもあります。また男性の前立腺で性ホルモンの合成にも関与します。亜鉛が不足すると外傷や感染に弱くなり、糖尿病や男性不妊症の引き金にもなります。牡蠣や貝類などに豊富に含まれていますが、不足しやすいミネラルなのでサプリメントで摂取することが望まれます。

 

脂質にも様々なものがありますが、その中でも注目されているものの一つにEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)があります。これはサバやイワシなどの青魚に豊富に含まれる魚油で、オメガ3系の不飽和脂肪酸です。血液の凝固を防いでサラサラの状態にするため動脈硬化を防止し、脳血栓や心筋梗塞など血管性病変の予防効果が知られています。青魚や海藻類などを積極的に食べることで摂取できますが、不足しやすい人はサプリメントで採ることが勧められます。

 

ビタミンやミネラル以外の重要な栄養素として「ファイトケミカル」が挙げられます。これは野菜や果物など植物性の食材に含まれる成分で、植物が紫外線や害虫などから身を守るために備えた色素、香り、苦み成分などの物質です。これらは紫外線などの刺激から我が身を守りますが、それを摂取した人間や動物にとっても有効な栄養素となります。様々なファイトケミカルがあり、その作用も多様ですが、一般には免疫力向上や抗菌、抗炎症、抗酸化、解毒作用などに優れています。

 

ファイトケミカルはポリフェノール群、カロテノイド群、硫黄化合物群の3群に大別されます。ポリフェノールは光合成によって生成された植物の色素、苦み、渋み成分で、赤ワインに豊富だとして一時期話題になりました。このうちケルセチンはタマネギやブロッコリー、ルチンはソバやアスパラガス、カテキンは緑茶や紅茶、アントシアニンはブルーベリーやブドウ、セサミンはゴマ、クルクミンはウコンやショウガなどに豊富に含まれ、それぞれ抗酸化作用や動脈硬化抑制作用、免疫賦活作用などを発揮します。

 

カロテノイド群は外界の温度変化によって生じた色素成分で、表面から内部まで広く分布します。このうちαおよびβカロテンはニンジンやカボチャ、リコピンはトマトやスイカ、ルテインはトウモロコシやホウレンソウ、カプサイシンは唐辛子などに含まれ、抗酸化作用や代謝亢進作用などを発揮します。一方で硫黄化合物はニンニクやタマネギなどの硫黄を含む刺激成分で、苦みや辛みが強く、また催涙性があります。アリシン、アリイン、硫化アリルなどが含まれ、抗血栓作用などを発揮します・・(続く)

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