@NEXT SenSEマガジン[vol.15]より(バックナンバー)2/2 - 不動産投資・物件管理全般 - 専門家プロファイル

尾野 信輔
株式会社えん 
不動産投資アドバイザー

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:不動産投資・物件管理

中村 嘉宏
中村 嘉宏
(宅地建物取引主任者)
中村 嘉宏
中村 嘉宏
(宅地建物取引主任者)
中村 嘉宏
(宅地建物取引主任者)

閲覧数順 2016年12月08日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

@NEXT SenSEマガジン[vol.15]より(バックナンバー)2/2

- good

  1. マネー
  2. 不動産投資・物件管理
  3. 不動産投資・物件管理全般
景気動向 国内

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2.知っておきたいマネー用語:国債の仕組み
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【国債=国の借金】
 よく、国債残高を国民一人当たりに還元するといくら、みたいな報道を
見かけることは多いと思います。
しかし、実際は国債は「国」の借金なので、それを「国民」の借金に置き
換えるのはあまり正確な表現ではありません。
わかりやすく表現したら、そういうふうになるのでしょうが心情的には、
国債という借金を背負わされているんだというと思うと、なかなかいい気
持ちはしませんね。

 
【日本は近々破綻する?】
 増え続ける国債発行残高に対応するために、税収を増やして返済してい
くしか無く、そうしないと日本の財政は破綻してしまうかもしれません。

よく聞く発言ですが、本当のことなのでしょうか? 

結論からいくと答えは「ノー」です。

実際に国債発行残高だけをみると、破綻したアルゼンチンやアイスランド、
ギリシャなどと同水準です。
それでも、日本の財政がいますぐ破綻するわけではないという理由として、
日本国債の「対外債務比率」が非常に低いという特殊な事情が挙げられま
す。

 
【対外債務比率とは】
 対外債務比率とは海外の国債保有者の内訳です。
では、主要国の対外債務比率を見てみましょう。

ポルトガル・・86%
ギリシャ・・・71%
アメリカ・・・48%
イギリス・・・30%
ドイツ・・・・53%
フランス・・・34%
スペイン・・・43%
日本・・・・・5%

財務省財政資料:ギリシャ財政危機と日本の現状より
http://www.mof.go.jp/singikai/zaiseseido/siryou/zaiseia/zaiseia
220906/02-1.pdf

このように先進主要国では、概ね30~50%の水準ですが、ポルトガル、
ギリシャは突出して高く、日本の場合は突出して低くなっています。


【なぜ対外債務比率が高くなるのか】
 発行者側にしてみれば、国内の税収が不安定な場合、海外に向けて債
権を発行すると、基本的には、国債のリスクはその国のデフォルトリス
クくらいなので、よほど国内情勢が混乱でもしていない限り世界中から
資金を集めることができます。
 また、債権者側は、国債を購入しようとする場合、基本的には国が保
証する債権なので、リスクの割にはリターンの多い金融商品ということ
になります。


【対外債務比率が高いことのリスク】
 対外債務比率が高いことで発生するリスクは、ズバリ為替動向です。
 海外向け国債は、流動性を確保するためにドル建てで販売されること
が多くなります。
そのため、利払い時や償還時には、債務国、債権者ともに為替動向に応
じて被るリスクが変化します。
為替相場が、ドル高自国通貨安になってしまえば、利払いや償還に多く
の自国通貨が必要になり、支払不能(デフォルト)リスクは高まってい
くことになります。

一方、対外債務比率が低い場合(自国民から自国通貨建てで借金してい
る場合)は、対外債務が支払不能に陥ること自体があり得ないので、形
式上のデフォルトはなくなります。



ですので、国債発行残高だけを見て、国債のリスクを判断するのは、
少しズレた論点ということになります。

かといって、増え続ける国債発行残高を放置しても財政破綻にならない
ということではありません。
利払いや償還がある以上、金利上昇時の負担が大きくなったり、無限に
借換えするわけにもいきません。

次回は、国債を通してどのような資金の流れが形成されているのかを見て、
それがどのように景気を形成するかを解説します。

 

@NEXT SenSEマガジン[vol.15]

http://www.enweb.jp/mailback/2011/03/next-sensevol15.html

 

株式会社えん

http://www.enweb.jp/

このコラムに類似したコラム

中古アパートだけでなく、新築も比較検討するべき(良い建物を長く所有) 大長 伸吉 - 不動産投資アドバイザー(2013/03/01 18:00)

@NEXT SenSEマガジン[vol.19]より(バックナンバー)2/2 尾野 信輔 - 不動産投資アドバイザー(2011/11/02 11:00)

@NEXT SenSEマガジン[vol.18]より(バックナンバー)2/2 尾野 信輔 - 不動産投資アドバイザー(2011/10/31 11:00)

@NEXT SenSEマガジン[vol.17]より(バックナンバー)2/2 尾野 信輔 - 不動産投資アドバイザー(2011/10/27 11:00)

@NEXT SenSEマガジン[vol.14]より(バックナンバー)2/2 尾野 信輔 - 不動産投資アドバイザー(2011/10/22 11:00)