＠NEXT SenSEマガジン[vol.14]より（バックナンバー）2/2

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2．知っておきたいマネー用語:日本国債格付け引き下げ
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【日本国債格下げ】
　アメリカの格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ（S＆P）が27日、
日本国債の長期格付けを従来の「AA」から「AAマイナス」に引き下げると
発表しました。
日本国債の格下げは2002年4月以来8年9カ月ぶりになります。

時事通信：2011/01/27-21:03　　
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201101/2011012700735


【格下げの要点】
今回の格下げに至った具体的な理由は以下の3点です。

1）急速な少子高齢化で、財政・経済の見通しが悪化している
2）政府の支払能力が改善する可能性が低い
3）ねじれ国会の影響で2011年度の予算さえ通らない可能性がある

asahi.com:2011年1月27日22時46分
http://www.asahi.com/business/update/0127/TKY201101270331.html
　

【格下げの影響】
　今回の格下げは、菅首相の「疎い」発言もありましたが、実際には昨年末
（与謝野財務大臣が打診されたあたり）から格下げの話はありましたので、
市場にとっては、そこまでのサプライズではなく、一時的に円安には振れ
ましたが、現在ではむしろ円高傾向になっています。

日本国債格下げ後の動きで円買い需要の強さが確認できた。今井雅人-ザイFX！
http://zai.diamond.jp/articles/-/104266


【今回の格下げと問題の本質】
　今回の格下げの影響が限定的だった理由は二つの点が考えられます。

1）格付け会社の信頼性がリーマンショック以降低下している。
2）エジプトなどの情勢が影響

　影響が限定的だったとはいえ、格下げになった理由は国債そのものの問題
です。
来年度予算では、史上最高額に達すると言われるほどの国債発行残高になる
予定で、格下げには当然この辺も検討材料に入っています。
では、日本経済は格付け会社の予想通り、暴落の一途をたどるのでしょうか？
残された道は、借金返済のための増税しかないのでしょうか？

　次回は、今さら人に聞けない日本国債の仕組みを解説します。

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