- 杉浦 繁
- Atelier繁建築設計事務所 代表
- 愛知県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
そもそも、本当に川は氾濫しそうなのか?
わかりません・・
こんな近所の小さな川のことはTVでもラジオでもネットでも何も言ってはくれません。
ネットのライブカメラは全て死んでいて見れません。
こういう時のためにあるはずのライブカメラなのに一台も見れないと言うのは何のためにやってるのかわけがわからん?
まあ、お役所仕事ってのはこういうことを言うのでしょう。
そこで、川を見に行ってみることにしました。
よく、こういう時に川を見に行って流されて、なんて話をニュースなんかで聞くと・・
なんでそんな時に行くんだよ?
なんて言っていたのですが、実際に自分の身に降りかかるとわかります。
わからないのです!
どうなっているのか・・
本当に逃げた方が良いのかが・・
本当にやばいのなら近所の一人暮らしのおばあさんとかにも知らせなくてはいけません。
そこで、少しだけ小降りになったとき、川に向かいます。
すぐそばのその川はそんなに大きな川ではないのですが、コンクリートで用水路と化した川には保水力など皆無・・
都市型災水害のメッカで、この付近ではあまりないのですが、東海豪雨などの時など過去に何度か氾濫しているのです。
恐る恐る川に行くと・・
いつもはチョロチョロの川が恐ろしく増水して弾丸のように流れてはいますが・・
まだ、少し堤防まで余裕があるようです。
これなら安心だねと帰りかけると・・
おばあさんが可愛らしいチワワにレインコートを着せて川べりをお散歩していました。
気が抜けた。
まだまだ平和だこの町は・・
それにしても、各所で氾濫はしましたが、それは局所的なことです。
少なくとも、このあたりはそんな危険な様子はまったくない?
少なくともおばあさんがのんびりお散歩できるくらい・・
それなのに、春日井市や名古屋市にこうも大々的に広範囲に避難勧告を出す必要があったのでしょうか?
よくわからないのですが・・
東海豪雨の時の反省から早めに出したのだそうですが・・
このあたりでは、実際に避難所に避難した人などほとんどいなかったようです。
が、私は、正しかったのではないかと思います。
少なくとも、皆々やばいかも?と危機感は持ちましたから。
実際に同じ川の別の場所ではそこここで氾濫しているのですから。
いざ、本当に逃げなくては行けない時にいきなりだと動けません、構えや準備や注意が出来ます。
今回は運良くここは氾濫しなかった・・だけのことだと思っています。
ただ、避難勧告などうけたのは生まれて初めてのことでしたので・・
どうしたらいいのかわからない?
というのは凄く感じました。
そもそも、避難所って地震の時のは知ってますが、洪水の時はどこに行けばいいのかわからない?
ネットを見れないような人達はもっともっとわからなかったであろうと思われます。
そもそも、ここに避難勧告が出ていることを知らない人達がたくさんいました。
きっと、震災の津波の被災者の人や土石流の被害を受けられた人なども、その瞬間に同じような状況になったんだと思います。
本当に逃げなければならなくなった時に・・
情報が届かない・・
届いても、どうすればいいのか?
わからない。
どこに行くのか?
知っていなければいけない・・
昔、子供の頃通っていたボーイスカウトの合い言葉です・・
備えよ常に!
そういう意味で、良いシュミレーションをしたと言えるのかもしれません。
【 このコラムはブログ記事をまとめた物です。詳しくはブログ「よもやま建築日記~家づくりの現場から~」をどうぞ。 】
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