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日経記事;パナソニック3社統合へ社内ウェブで共有 に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。
 
10月1日付の日経新聞に、『パナソニック、3社統合へ社内ウェブ 20万人で共有』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『パナソニックは来年1月のパナソニック電工、三洋電機との事業統合に先駆け、10月に3社共通の社内ウェブサービスを導入する。インターネット上で様々なサービスを利用するクラウドコンピューティングを活用。

メール、予定管理、ウェブ会議などで合計20万人が情報を共有できるようにする。運用費などで年30億円のコスト削減効果を見込む。

新システム「グローバル・ワークプレイス(GWP)」の対象となるのは、3社合計で約37万人いる社員のうち管理部門、営業部門を中心とする20万人。
まず国内から始め、年内に海外の拠点にも広げる方針。約20カ国の言語に対応する。

新システムは他社のクラウドサービスを利用して、メールや予定管理のほかウェブ会議や資料の共有などの機能を一元化する。
オフィスだけでなく自宅からもウェブ会議に参加したり、資料を閲覧したりできるようにする。

パナソニックは来年1月にパナソニック電工、三洋電機と事業統合する予定。それに先駆けて共通のネットワークシステムを導入することで情報共有を深める。

気軽に商品のアイデアなどを出し合い、製品開発のスピードと質も高めたい考えだ。出張費の抑制や生産性向上も期待できるとみている。

パナソニックは今後、経理、人事などを扱う基幹システムの統合も段階的に進める。』


パナソニックの動きは、企業のクラウド活用に大きな影響を与えると考えます。パナソニックは日本を代表するグローバル企業の一つだからです。

パナソニックは、売上拡大・利益幅向上のために、環境事業分野に戦略的投資を行っています。三洋電機を買収したのも蓄電池技術・ノウハウの獲得が主目的の一つであると理解しています。

来年1月にパナソニック電工、三洋電機との事業統合で20万人の巨大企業になります。今後、環境事業関連で海外企業を買収する可能性もあり、今後組織拡大がもっと進む可能性があります。

このような巨大企業にとって最大の課題の一つになるのが、迅速な意志決定の仕組み構築です。国内の電気業界にとって最大のライバルは、韓国、台湾、中国の企業です。
これらの企業の強みの一つが、強力なリーダーシップによるトップダウン型の迅速な意志決定です。

国内企業の中で上記アジア企業の様なトップダウン型の経営スタイルを取るところは少数派です。国内企業は「根回し」などの事前確認を含む合意形成方式が主流です。

日本電産やユニクロなどのようなカリスマ経営者がいて、率先して決めていくやり方は国内では例外です。
しかし、合意形成をしつつ迅速な意志決定を行える仕組みは、構築可能です。

それは、フラットな組織による情報の共有化と、企業を構成する人達がきちんと役割を果たすことです。企業はチームワークで成り立っています。各個人が自分の役割を迅速に行えば、必然的に意志決定は早くなります。

従来より、多くのITベンダーはITシステムを導入すると、情報の共有化ができて「見える化」を実現できるので、経営の効率化や迅速な意志決定を可能にすると言ってきていますが、そのような成功例は聞いたことが少ないです。

企業が海外市場相手にグローバルな事業展開するのに伴い、ITシステムも変革が求められます。買収した企業とITシステムを統合するのも新規投資が発生しますので、企業にとって負担が大きくなかなか実質的な統合には入れないし、時間もかかります。

クラウドは、その負担軽減を実現できるとみています。ハードウエア的には、外部のデータセンターを使いますので、インターネット回線(企業内ではイントラ)さえつながっていれば、何時でもシステムの拡張が可能で、買収後の組織に明日からでも導入可能です。

これは、組織拡大をする時に、何時でも何処からでも社内で使う専門用語、経営管理の仕組み、経営・技術情報の共有化と蓄積が可能になることを意味しています。

パナソニックのように事業統合する3社の人員、20万人が共通化されたプラットフォーム上でコミュニケーションをとり、仕事することは、この大所帯の組織を効率良く運営し、迅速な意志決定を行うために現時点で最適なやり方となります。

クラウド上でメール、スケジュール管理、会議設定、Web会議、議事録発行などを行えば、各人が関連する人達の動きや発言・発信内容を理解して、最新情報に基づいて次の行動をより早く・迅速に取れます。

重要な経営課題を審議・決済する経営会議や取締役会議も、Web上で開催し、決定事項を関係者に直ぐに伝えられます。
審議に必要な検討用資料も事前にクラウド上で見えるようにしておけば、会議で資料説明の必要はなく、直ぐに実質的な討議に入れます。

情報の共有化は、水平分業による業務遂行を可能にします。この水平分業をスムースに行うためには、リーダー、管理者、上級役員の役割が一層重要になります。

私は、リーダー、管理者、上級役員になるための資質の一つとして、水平分業下の情報から最新状況を把握し、次の行動を行うための意志決定を迅速に行い、その決定を早期に周知徹底して必要な行動を指示できる能力が必要になると考えます。

その意志決定の内容や速さでマネジメント能力を問われ、不適切な人は他の人と交代することで組織の緊張感と、調和、公平感が保たれます。

グローバル企業には必要不可欠な経営の仕組みの一つと言えます。

パナソニックがクラウド導入し、海外企業に勝てる経営が出来るようになることを大いに期待します。

この成功例が、クラウド活用に拍車をかけ、国内企業の経営力を「フラット化」「見える化」で高め、海外市場で更なる飛躍を可能にすると信じています。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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