No.184 企業価値を高めたバルスのリ・ブランディング - CI・VI - 専門家プロファイル

澤田 且成
アイディーテンジャパン株式会社 企業ブランディングコンサルタント
東京都
ブランドコンサルタント

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No.184 企業価値を高めたバルスのリ・ブランディング

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  1. 法人・ビジネス
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ブランディングニュース 『企業ブランド戦略の成功と秘密』

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No.184 意思を再考し企業価値を高めたバルスのリ・ブランディング
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“選ばれ続ける仕組み”を設計するメールマガジン      2011.09.19

 ブランディングニュース 『企業ブランド戦略の成功と秘密』

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みなさんこんにちは。
アイディーテンジャパン・ブランディングニュース編集局です。

今日9月19日は「敬老の日」。

高齢化社会といわれて久しい日本は、
65歳以上の方が人口に占める割合が23%を超えました。

こうした社会の現況を、自社はどう捉えていくのか。
高齢化の陰で問題を抱える若年層に
どういったアプローチをするのか。

こうした社会の悩みに向き合うことも、
企業のブランド戦略においては大切な視点といえます。

さて、今回のブランディングニュース
『企業ブランド戦略の成功と秘密』は、
雑貨や住空間をデザインする企業・バルスを取り上げます。

一般的には、バルスという社名よりも、
デザイン性の高い雑貨ブランド「Francfranc」が有名です。

1992年に第1号店が開業したFrancfrancは、
対前年比10%を超える急成長を続けた点でも知られており、
バルスの企業イメージ=Francfrancのイメージと目されていました。

そうした成功事業をもつ場合、企業はコーポレートブランドを
事業にあわせて転換したり、
事業のみを分社化し、さらに市場を攻めることが少なくありません。

しかしバルスは、企業としての方向性を再考する
「リ・ブランディング」を行い、新ブランドを立ち上げたのです。

今回は、事業や商品ではなく“企業として”のブランディングで
結果的に企業価値を高めることができたバルスの例を通し
企業ブランドを見直す必要性とその成果を見ていきたいと思います。

Francfrancホームページ
http://www.francfranc.com/

バルスホームページ
http://www.bals.co.jp/


*        *        *

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<本日の内容>
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[1] "選ばれ続ける仕組み"の事例:
意思を再考し企業価値を高めたバルスのリ・ブランディング

[2] 編集後記

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[1] "選ばれ続ける仕組み"の事例:
 意思を再考し企業価値を高めたバルスのリ・ブランディング
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■ 「機能>デザイン」の構図を変えたFrancfranc

Francfrancが東京・天王洲で第1号店をオープンさせた1992年。
当時の時代背景を振り返れば、バブル崩壊の頃であり
どちらかというと新規事業には“逆風”が吹きつけていた時期です。

消費マインドが落ち込む景気後退期にあって、
Francfrancが成功できた理由はいくつか挙げられますが、
特筆すべきは、デザイン性で商品が買われるようになったこと。

必要だから購入する商品は、ニーズを満たす機能性が最重要。
その点だけを追い求めてきたメーカーにとって、
商品やパッケージのデザインは、機能性の二の次だったのです。

そうした中、Francfrancはデザイン性に富んだ雑貨や日用品を
住空間に自然と置いてあるようにアイテムを並べ、
少しばかりの非日常感を求める消費者を魅了したのです。

「都会の街で一人暮らしをする25歳の女性」という、
スタッフや関係者にとっても明快にターゲット層を決め
販促活動よりも店の空間づくりに注力。

リラックスした時間を過ごすリピーター客のために
並べるアイテムの入れ替えサイクルも頻度を高めました。

こうした雑貨ショップ戦略は、
類似した商品ブランドや総合力のあるブランドの一部門とは
一線を画す独自路線を突き進むことが可能に。

90年代には年130%の成長を積み上げ、
現在は海外4店舗を含む114店舗に拡大。
事業別に見ても、バルスの売上の大部分を占めています。

続きはこちらから

⇒ http://www.id10.jp/brandingnews/110919

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