日経記事;スパコン手のひら大で超高速に新たな原理 に関する考察 - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

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日経記事;スパコン手のひら大で超高速に新たな原理 に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

9月19日付のに日経新聞に、『スパコン、手のひら大で超高速に 新たな原理考案 国立情報学研の山本教授ら』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。
記事の主な内容は以下の通りです。
 
 
『国立情報学研究所の山本喜久教授らは、超小型で新しいタイプのスーパーコンピューターを実現する計算原理を考案した。光を利用して計算する「量子コンピューター」の一種で、計算結果を導く時間を大幅に短縮し、手のひらサイズのスパコンが実現する。

現在のスパコンで年単位の時間がかかる計算をわずか1秒以内でできる。新薬や材料開発に威力を発揮するとみられ、民間企業と協力してコンピューターの試作機を5年後に完成する。

新しい原理は量子コンピューターの計算に利用する。問題の入力から答えを求める際にレーザー光を活用。光回路に解きたい問題を組み込み、レーザー光を入れる。レーザー光は光回路に合う状態に変わり、答えを出すという仕組みだ。

新薬や材料開発で利用するスパコンでは、多数の条件を入力して、それを満たす候補の中から最適な答えを求める必要がある。新原理を使えば、こうした問題に適した解答が素早く得られる。

計算する条件が多数になり、数学的にも効率的に解きにくい難問とされる「NP完全問題」でも新原理なら対応できるとみられる。現在のスパコンはすべての候補を求めてから比較するため膨大な時間が必要。新原理はこうした現在のスパコンの苦手分野を克服できる可能性がある。

新原理に使うレーザーの光源や検出器などは通信回線ですでに商用化している。室温で動作するものだけを使い、消費電力も少ないので冷却といった操作も不要。

小形な部品だけで装置が完成するため、手のひらに載る小形の箱のようなコンピューターが可能だ。研究チームは実用化は比較的近いとみている。試作機の開発に向けて電子機器メーカーと準備を始めている。

これまでの量子コンピューターは、量子状態が同時に2つありえる「重ね合わせ」や、離れた量子でも互いにつながって影響し合う「量子もつれ」などを利用していた。複数の入力に対して同時に計算できるものの、量子を制御するのが難しいという課題があった。

山本教授は米スタンフォード大学にも研究拠点を置く量子光学の研究の第一人者といわれる。国が選ぶ各分野のトップ研究者30人のうちの1人。30人にはiPS細胞を開発した京都大学の山中伸弥教授らが含まれ、山本教授は量子技術の研究を率いる。』


量子コンピューターは、夢の計算機の一つと言われており、現在のスパコンの後継機として開発が進んでいます。

山本教授の量子コンピューターは、多数の条件を入力して最適解を選ぶのに適していると言います。また、室温で動作する小型部品を使うので、冷却が不要な手のひらに載る次世代スパコンの開発が可能になりますので、実現しますと世の中を変えるほどのインパクトがあると考えます。

この次世代スパコンが実用化されますと、新薬や材料研究だけでなく、今後処理されるデータ量が飛躍的に伸びるビジネス用途での使用が見込まれます。

この次世代スパコンの魅力は、超小型化と低消費電力です。既存のスパコンは、LSIを大量に並べて計算するため、計算能力を向上させるためには、装置が大型化して、建設費用と消費電力が巨大になりました。

次世代スパコンは、これらの課題を解決することが出来ます。

例えば、今後大きな需要増が見込まれるデータセンターも、容量を大きくしようとすると、次世代スパコンと同様に巨大な消費電力問題に直面します。

次世代スパコンの原理は、高度科学計算用途だけでなく、ビジネス用途に適した高速計算・情報処理能力が可能な高性能パソコンを、現在と同等か更に小型化したもので商品化される可能性があります。

しかも、この高性能パソコンが、安く出来るようになれば、個人の仕事のやり方を含めてビジネスの仕組みを大きく変革する潜在能力を秘めています。

国内研究者と国内メーカーが共同して次世代スパコンのデバイスを開発出来れば、このデバイスは将来のIT業界のプラットフォームになりえると考えます。

小型化・低消費電力化は、国内メーカーの得意分野であり、次世代スパコンのデバイス分野で世界市場をリードするビジネスモデルを作れます。

現在、国内製造業は超円高の状況下、海外生産移管を更に行う必要性が出てきています。これを空洞化だと嘆いていても問題を解決できません。

国内メーカーがやるべきことは、上記の様な新技術を開発したりして新規事業を立ち上げることです。この新規事業を国内及び海外市場で展開して世界市場で勝ち残っていく攻めの姿勢が必要です。

ある分野ではぶっちぎりのナンバーワンになって世界市場で勝ち組になり世界をリードする気概で事業展開することが非常に大事です。

真に技術力のある中小企業は、新技術を巧みに使いながらニッチ市場で勝ち残っています。

上記次世代スパコンのデバイスが、国内のIT業界に大きな変革をもたらし、国内企業が現在のCPUに代わるIT機器の次世代プラットフォーム提供者になることを大いに期待します。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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