照明は明るければ良いってもんでもない - 新築住宅・注文住宅 - 専門家プロファイル

海田 修平
カイダ建築設計事務所 一級建築士事務所 
東京都
建築家
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照明は明るければ良いってもんでもない

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家づくり

近年、LEDという発光ダイオードが光源の照明器具が各メーカーから出されています。

数年前のライティングフェアー(照明の新作発表会)では、

電球の代わりにLEDの時代が到来したという勢いがありました。


LEDの利点には消費電力が少ないこと、熱が発生しないこと、

寿命が長いことが挙げられると思いますが、

寿命が長いというのは将来どうなるか分からない部分を含んでいると思います。


メーカーによるとLEDの光源の寿命は40000時間となっています。

1日8時間点灯する場合、13.6年もつことになります。

これは光の量(光束といいますが)が最初の値の70%になった時点を言います。


LEDの照明器具は白色のLEDの登場により可能となったわけですが、

実は白色LEDというのは素子そのものが白く光っているわけではありません。

白色LEDは青色に黄色のフィルターを掛けて白く見せているのです。


LEDには発光部分に樹脂のカバーが掛けられていて、

このカバーは青色LEDが出す紫外線により劣化します。

樹脂が劣化して曇ってくるため光の量がだんだん減ってくるのです。


最近のものは樹脂カバーが紫外線劣化しにくくなったため、

照明器具として製品化されることになったのだと思いますが、まだ登場して数年の技術ですので、

15年後には今のLEDはおそらく時代遅れになっている可能性が高いです。


そう考えると、まだまだ高額なLED専用の照明器具を設置するのは時期尚早ですし、

LEDが万能ではないとも思いますので、光源を選ばない電球型の器具、

E26かE17の口金の器具が後々光源を交換できるので良いと思います。


照明器具は光源の効率だけが全てではないと思っているからです。

透明な電球のフィラメントが燃える様子は蝋燭や暖炉の炎に通じる良さがあります。

照明はただ明るければいいというものではないのです。


季節や気分で光源を変えても良いのではないでしょうか。




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